【桜花賞】アンドリエッテ ディープ産駒同一クラシックV5へ

[ 2015年4月8日 05:30 ]

逍遥馬道をのんびりと歩くディープ産駒のアンドリエッテ

 今年もディープ産駒が侮れない!今週は牝馬クラシック第1弾「第75回桜花賞」が行われる。4連覇中のディープインパクト産駒は抽選対象馬を含めると最大7頭出しの大攻勢。中でも注目は道悪のチューリップ賞で鋭い末脚を繰り出し2着に入ったアンドリエッテ。良馬場なら、さらに切れ味は増しそうだ。

【桜花賞】

 阪神JF優勝馬ショウナンアデラの骨折回避で、一躍ディープインパクト産駒のV候補筆頭となったアンドリエッテ。同産駒は桜花賞4連覇中と圧倒的な強さを誇る。12年以降、阪神芝1600メートルの種牡馬勝ち数は36勝で1位。10勝を挙げるマンハッタンカフェ、ダイワメジャーの2位以下を大きく離し独走状態だ。今年も優勝すれば、史上初の同一クラシック5連覇の偉業達成となる。

 父譲りの強烈な末脚が武器。1勝馬の身ながら、重賞で2戦続けて見せ場たっぷりのレース内容。前走・チューリップ賞は道悪ながら、大外一気に追い込んで2着。優先出走権を手に入れた。川田は「返し馬の時点で得意な馬場じゃないと感じていたが、それでも最後はいい脚を使っていた。あらためて能力の高さを見せてくれた」と振り返った。川田といえば、昨年同じディープ産駒ハープスターで桜花賞初制覇。ハープの末脚を信じ、後方一気に懸けた肝の据わった騎乗ぶりは記憶に新しい。

 小柄な体格も父譲り。デビュー以来、430キロ前後での出走。2走前・クイーンCでは初の輸送でマイナス12キロ(426キロ)と馬体を減らした。さらに終始外を回らされる厳しい展開だったにもかかわらず、外から追い込んで勝ち馬と0秒1差の4着。牧田師は「今回は輸送は短いし(馬体重は)心配していません。カイバはこの馬なりに食べているし、体は維持できている」と心配なしを強調した。

 7日の時点で、阪神競馬場は金曜に雨予報が出ているが、週末は回復傾向。師は「前走はいい脚を使ってくれたが、良馬場なら、なお切れ味は生きそう」と逆転へ力を込める。Vならグレード制導入後の84年以降、戸田師の42歳6カ月(06年キストゥヘヴン)に次ぐ歴代2位(43歳1カ月)となる桜花賞年少優勝調教師となる。「強い馬はいるが、期待していますよ」と愛馬の活躍に胸を高鳴らせていた。

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2015年4月8日のニュース