さらば後藤さん…ファン2千人と“引退式” 騎手仲間がパネル胴上げ

[ 2015年4月6日 05:30 ]

後藤さんの写真パネルの前でファンにあいさつする(左から)父・恒康さん、麻利絵夫人、母・聡子さん

 2月27日に40歳で亡くなった後藤浩輝騎手のメモリアルセレモニーが5日、中山競馬場の最終レース終了後にパドックで行われ、約2000人のファンが別れを惜しんだ。

 パドックには後藤騎手の横断幕。黙とうに続いてG1制覇の映像などが流され、師匠の伊藤正徳師、同期の小林淳一元騎手、公私ともに親交の深かった三浦皇成騎手が生前の思い出を交えて故人をしのんだ。

 3万415人からの記帳、メッセージが遺族に渡され、麻利絵夫人は「主人はこんなに多くの方々に愛され支えられてきたんだなとあらためて感じました。皆さまの胸の中で騎手・後藤浩輝をいつまでも輝かせてあげてください」とあいさつ。ハンカチで目頭を押さえる女性ファンも多く、あちこちから「お疲れさま」「ありがとう」の声が上がった。

 初騎乗や初勝利など思い出の多い中山。引退する時はファンの前でという故人の生前の意向もあり、最後は“引退式”が実施された。騎手仲間が後藤騎手のパネルを胴上げ。大きな「後藤コール」に送られ、JRA通算1447勝の名手はファンに別れを告げた。

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