“1浪”デムーロ今年こそ!凱旋門賞直前のルメールとJRA受験

[ 2014年10月2日 05:30 ]

競馬学校での1次試験を終えたデムーロ(左)とルメールはお互い合格を誓い合った

 15年度のJRA騎手免許1次試験が1日、千葉県白井市の競馬学校で行われた。日本での通年免許取得を目指すクリストフ・ルメール(35=フランス)と2年連続受験のミルコ・デムーロ(35=イタリア)が、学力筆記試験に挑んだ。

 前日9月30日に来日したばかりのルメールは「一部の解答に不安な部分もあったが、自分としてはポジティブ(前向き)。いい感触をつかんだ」と強行軍にも目を輝かせた。家族そろって親日家。JRA騎手受験を決断すると、5月頃から騎乗の合間を縫い、日本の競馬法や競馬施行規定を勉強してきた。

 ルメールは「日本の競馬はハイレベル。ジョッキーは時に変化を求めるもの。自分がG3を勝ったワンアンドオンリーには、G1でも乗りたい思いはあった」と動機を率直に明かした。期間が限られる短期免許と違い、通年免許なら「未勝利からG1まで乗り続けられる」と腰を据えて乗れる。仮に今年不合格になったとしても「来年も当然受験する」と本腰だ。

 昨年1次で不合格となったデムーロは「2回目で、特に気持ちの面で経験は大きかった」と緊張気味だった昨年と一転、穏やかに切り出した。自国イタリアの競馬が低迷しており、日本への思いは増す一方。各国を転戦する飛行機での移動中も勉強に打ち込んだ。デムーロは「昨年の不合格はショックだったが…。日本のファンや社台ファームの方々が後押ししてくれた。今年は全て解答が書けた。とにかく日本で乗りたい」と力強く話した。今後のJRA短期免許交付が確定していないため、11月~来年2月まで香港の騎乗オファーは既に受諾したという。

 1次試験の合格発表は16日。2次試験(来年1月26~28日)は最難関となる日本語の口頭試験が待つ。運命の最終合格発表は2月5日。外国人JRA騎手がいきなり2人誕生するのか?今後に注目が集まっている。

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2014年10月2日のニュース