【オールカマー】マイネルメダリスト 偉大な父ステイと同じ王道歩む

[ 2014年9月24日 05:30 ]

オールカマーで重賞連覇を狙うマイネルメダリスト

 連続開催9週目の新潟は「第60回オールカマー」がメーン。6月目黒記念で重賞初Vを飾ったマイネルメダリストがさらなる飛躍を期し、じっくり充電した。6歳&目黒記念での重賞初制覇は、偉大な父ステイゴールドと同じ軌跡。絶好調男・蛯名を背に重賞V2を果たせば、G1制覇の夢が現実味を帯びてくる。

【オールカマー】

 マイネルメダリストの戦績をたどれば、血統は正直だと誰もが思う。前走・目黒記念は通算36戦目、6歳で念願の重賞初V。G1で何度も善戦してきた父ステイゴールドも実は遅咲き。夢にまで見た重賞初制覇は息子と全く同じ6歳&目黒記念(00年5月20日)。通算38戦目、重賞挑戦26戦目での悲願成就だった。

 現在フランス遠征中で、3歳春からバリバリ重賞を勝つ同産駒ゴールドシップや、3冠馬オルフェーヴル&天皇賞・春連覇のフェノーメノは父を超越!?した形。地道にコツコツ力をつけ、着実に階段を上るメダリストの生きざまこそ、ステイ産駒の正統派だ。

 父より2戦早く重賞を勝った点ではむしろ孝行息子だ。田中清師は、目黒記念をうれしそうに振り返る。

 「正直ビックリした。確かにハンデ(54キロ)の恩恵はあったが、勝ち切ったことが大きい。以前は甘い面があったが、ブリンカーを着けてから安定してきた」

 ブリンカー着用3戦目の3月サンシャインS(1着)で10連敗の悪夢から抜け出すと、続く大阪ハンブルクC(4着)は1着タニノエポレットから頭、首、頭差の大接戦。続く目黒記念もスローで展開は向かなかったが、外から力任せにねじ伏せた。2着馬ラブイズブーシェは函館記念1着→札幌記念4着と活躍していることからも価値はある。

 夏場はビッグレッドファーム明和(北海道新冠町)でご褒美の夏休み。指揮官は「美浦に戻った後も何しろ具合がいい。コースも問題ないし、内回りについてもジョッキー(蛯名)がうまく乗ってくれるはず。別定戦(57キロ)の横並びの重量でどこまでやれるかでしょう。頑張ってほしいね」を好走を祈った。新潟芝は【1・4・0・1】と好相性。主戦・蛯名も21日のセントライト記念(イスラボニータ)で今年重賞9勝目と絶好調だ。偉大な父は重賞初制覇をきっかけに飛躍。7歳時にドバイシーマクラシック、香港ヴァーズで“世界制圧”と手が付けられないほどに強くなった。メダリストも競走馬としてはこれからが旬。秋のさらなる飛躍と、真の金メダルを懸けた戦いがいよいよ始まる。

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2014年9月24日のニュース