【神戸新聞杯】ウインフルブルーム ダービー取り消しの雪辱懸ける

[ 2014年9月24日 05:30 ]

皐月賞3着の実力馬ウインフルブルームがターフに帰ってくる

 阪神では「第62回神戸新聞杯」が行われる。ダービーを左肩ハ行で取り消した無念を晴らすべく、リフレッシュしたウインフルブルームが登場。復帰初戦から好走ムードが漂っている。

【神戸新聞杯】

 無念のダービー取り消しから約4カ月。皐月賞3着の実力馬ウインフルブルームがターフに帰ってくる。一生に一度の大舞台を2日前に控えた5月30日朝、アクシデントは起こった。通常の調教を終えた後、歩様に違和感。左肩のハ行(筋肉痛)だった。宮本師は「状態が良かっただけに無念です」と悔しさをにじませ、取り消しを発表した。

 トレセンで1週間ほど様子を見た後、夏場は北海道のコスモヴューファームでリフレッシュ。茨城・ビッグレッドファーム鉾田を経由し今月10日、トレセンに戻ってきた。だが、1カ月前に北海道でフルブルームの様子を見ていた指揮官は馬体の変化に気づいた。

 「輸送で馬体が、かなり減ってしまった。北海道で510キロあったが、トレセン到着時には488キロ。背中の肉が落ちた印象を受けた」

 幸いカイ食いは良く、馬体は増加傾向という。21日の調教後に量って492キロ。指揮官は「稽古をやりながら回復している。輸送減りするタイプだが、今回は阪神だしプラス体重で出られるかも」と良化ムードを強調した。

 1週前にはCWコースで6F79秒7の猛時計をマーク。コンビを組む柴田大知の双子の弟・未崎を背に、長めからびっしり追って息をつくった。トレーナーは「しまい(ラスト1F13秒2)はバタバタになったが時計は出ていた。負荷を掛けられた」と目を細める。

 火曜朝は坂路1本(4F63秒2)。騎乗した小久保助手は「気性的にピリッとしてスイッチが入ってきましたね」と報告した。

 今春の皐月賞は逃げ粘って見せ場十分の3着。のちのダービー馬ワンアンドオンリー(4着)に先着した。先週のセントライト記念は皐月賞1、2着馬のワンツー。春と勢力図が変わっていないなら、能力的に十分やれるはず。無念だったダービーの借りを返す秋が訪れた。

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2014年9月24日のニュース