【凱旋門賞】ゴールド&ジャスタ世界一予行!横典&福永背に満点併入

[ 2014年9月18日 05:30 ]

ゴールドシップ(左)に横山典、ジャスタウェイには福永が騎乗し馬体を併せて併走

 来月5日の凱旋門賞(仏ロンシャン)で悲願の日本調教馬初Vを目指すゴールドシップ(牡5)、ジャスタウェイ(牡5)の須貝厩舎勢2頭と3歳牝馬ハープスター(松田博)の国内最終追いが17日、栗東トレセンで行われた。須貝勢は坂路でその2頭の併せ馬。先行したジャスタをゴールでキッチリとゴールドが馬体を併せての併入と陣営の青写真通りの動きを見せて、順調な仕上がりをアピールした。

 須貝厩舎の両横綱が着々と態勢を整えた。坂路の併せ馬でゴールドシップがジャスタウェイを2馬身追い掛ける形。横山典にしっかり追われたゴールドと、福永の手綱がピクリとも動かないジャスタ。徐々に詰まった2頭の鼻面が並んだ瞬間のフィニッシュは、須貝師の狙い通りだった。

 「並走することで負荷を掛けたかった。(騎手は)2人ともベテランだから、よく分かってくれている。ゴールドはいい時の沈むフォームだったし、ジャスタもいい感じ。日本での段階としては仕上がりました」

 札幌記念を叩かれたゴールドはレースの疲れもなく、まさに順調そのもの。一方のジャスタは不良馬場の安田記念を激走した反動が大きく、夏場は調子落ち。しかし、自らに課せられた責務を理解しているかのようにグングンと調子を上げてきた。須貝師が出来に太鼓判を押すのも納得だ。

 感触を確かめた両騎手も笑みを浮かべる。「相手も動く馬だし、いい調整ができました。あとはいろんなことが初物尽くしだから、現地でも状態が整うことを願います」とゴールドの横山典。一方の福永も「ドバイへの出国前は出来過ぎていて心配だったけど、今はちょうどいいゆとりがあるね。2400メートルの距離さえ持てば、(着順は)上の方に来ると思っています」と目を細めた。

 この日、須貝厩舎のスタッフと両騎手の話し合いが持たれ、ロンシャン競馬場の芝コースで最終追いを行うことが決まった。「スクーリングも兼ねて。馬にとっても騎手にとってもマイナスにはならないから」と須貝師は理由を説明。打つべき手を全て打って、日本を後にする。

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2014年9月18日のニュース