【CBC賞】ベルカント猛時計!武豊も舌巻く4F49秒7

[ 2014年7月3日 05:30 ]

武豊が騎乗し坂路で4F49秒7をマークしたベルカント

 CBC賞組では桜花賞10着から巻き返しを図るベルカントが猛時計で仕上がりの良さを見せつけた。

【CBC賞】

 すさまじい行きっぷりだった。開門から30分が経過して荒れた馬場を物ともせず、ベルカントが坂路を駆け上がっていく。最初の1Fこそ14秒1とゆったりだったが、続く中盤2Fは11秒6、11秒5の超高速ラップで通過。それでも脚色は鈍らない。最後まで武豊の手綱はピクリとも動かなかったが、表示されたのはこの日の2番時計となる4F49秒7~1F12秒5。まさに圧巻。モニター画面を見ていた報道陣から“オーッ!”と声が上がったのも当然だ。

 「行きっぷりが良過ぎて、(スタートから)100メートルぐらい行ったら押さえが利かん感じだった。相変わらず時計が出るね」

 引き揚げてきた武豊は休養前と変わらぬ攻め駆けぶりに感嘆の声を漏らす。その上で「折り合いが心配」と苦笑いを浮かべたが、2歳時と比べて精神面の成長を感じているのも確かだ。

 「前々走のあのレースができればいいなと思う。前走にしてもやりたい競馬はできているしね。それに、たとえ引っ掛かったとしても千二だからある程度、折り合いに関してはマシかな」

 2歳時の4戦は全てハナを切っていたが、3歳になってレースの幅が広がった。初戦の前々走フィリーズレビューは好位インでスムーズに折り合うと、直線で内から抜け出して完勝。続く桜花賞は距離に泣いて10着に終わったが、最後方追走の道中で行きたがるそぶりすら見せず、収穫ありと言える内容だった。

 「左回りは初めてだけど、問題ないと思います。今回いいレースができたらスプリンターズSが楽しみになるし、そういう結果を出したいと思います」

 武豊は早くも秋の大一番を視界に捉える。これに呼応するように、角田師も「千二なら折り合いの心配はないし、この馬の本気を出せる舞台」ときっぱり。軽量52キロ、開幕週の高速馬場と足かせは何もない。秋のスプリント王襲名へ、夏の桶狭間で弾みをつける。

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2014年7月3日のニュース