松山康師 38年の調教師生活に幕「一点の曇りもない」

[ 2014年2月25日 05:30 ]

ともに東京9Rが最後の一戦となった松山康師(左)と領家師は握手で締めくくる

 2月最後の開催日となった24日、引退調教師6人が最後のレースを迎えた。ダービー2勝の松山康久師(70)は9Rのフロリダブルー(9着)で38年の調教師生活に幕を下ろした。レース後は同じ9Rがラストだった領家政蔵師(70)とがっちり握手。「爽やかだな。一点の曇りもない。残念なことより、いいことの方が多かった」と晴れやかな表情を見せた。

 83年3冠馬のミスターシービーをはじめ多くの名馬を手掛け、通算7700戦1001勝(重賞37勝、G1級8勝)。名伯楽は「出走回数をあらためて聞いてびっくりした。多くの方のサポートがあって成し得た数字。スタッフも最後の最後まで頑張ってくれた。ウチのスタッフはNo・1だな」と周囲への感謝で締めた。

 ▼清水美波(よしなみ)師 多くの人との出会いにうれしさ、喜びがあった。バテながらもやり遂げることができて今はホッとしている。(ラスト=東京8Rウインデスティニー16着)

 ▼領家政蔵師 競馬人生の一番の思い出はG1勝利。ワンダーパヒューム(95年桜花賞)、セイウンワンダー(08年朝日杯FS)は思い出に残る。(ラスト=東京9Rカイシュウタビビト11着)

 ▼矢野照正師 全てが思い出。長いようで短い、楽しい競馬人生だった。(ラスト=東京4Rビレッジトレンディ9着)

 ▼藤岡範士(のりひと)師 素晴らしい馬主、牧場、ファンの方々から応援をいただき本当にありがとうございました。(ラスト=東京4Rリアルブラック=競走中止)

続きを表示

2014年2月25日のニュース