【フェブラリーS】ホッコータルマエ 幸「ベルシャ倒しドバイへ」

[ 2014年2月20日 05:30 ]

幸が手綱を取ったホッコータルマエは坂路で迫力十分の動きを披露。フェブラリーSのライバル打倒も宣言した

 ホッコータルマエの坂路追いには明確な意図があった。3着だったジャパンCダートは、直線を向いてすぐに先頭に立ち、馬がフワフワと遊んだところで強襲を浴びたことが敗因。もう同じ轍(てつ)は踏まない。幸は「調教の段階から、早めに抜け出しても、しっかり追って気を抜かせないようにしている」と明かした。

 僚馬スプリングシーズン(6歳1000万)を追走。残り1F手前から並びかけたところで、幸は馬に“手を抜くなよ”と心のゲキを飛ばした。馬もそれに応えて1F12秒2でフィニッシュ。最後まで力を振り絞ってみせた。

 とはいえ、実戦での不安が解消したわけではない。「派手に勝つより、少しの着差で勝とうとする。毎回、(ゴール後も)力を残しているような気がする」。“省エネ発想”のパートナーに幸は苦笑いだが対策は立てている。「(勝負どころで)有力馬と一緒に伸びていく形がベスト」。競り合う形に持ち込み、最後まで安心させないというわけだ。ターゲットの1頭がジャパンCダートの勝ち馬ベルシャザールであることは間違いない。「あの馬をここで逆転してからドバイへ行きたい」。幸は正直に胸の内を明かした。

 西浦師の見解、作戦も一致している。位置取りに関する質問に「5~6番手で運ぶ方がいい」と語った。これまでのポジションより明らかに後ろ。ベルシャザールを視界に入れながら戦う作戦とみることができる。

 ドバイワールドCへの招待を受諾しており、ここは壮行戦の意味合いもある。「いい結果を残してドバイへ行きたいね」(西浦師)。これまでとひと味違う競馬で勝ち、世界の大舞台へ。タルマエにとって、重要な一戦になる。

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