ハナズゴール豪州2戦後に香港G1へ!加藤和師「勝てる手応えある」

[ 2014年1月31日 05:30 ]

ハナズゴールは美浦トレセンから中山競馬場へ移動のため、馬運車に乗り込む

 今春、豪州G1に挑戦するハナズゴール(牝5=加藤和)に“世界転戦”となる香港G1挑戦プランが浮上した。30日、加藤和師がスポニチ本紙に語ったもの。レースは5月4日に香港シャティン競馬場で行われるチャンピオンズマイル(芝1600メートル)で「オーストラリアでの結果次第になるが、参戦も考えている」と言及した。

 同馬はこの日、豪州遠征へ向けての検疫のため美浦トレセンから中山競馬場へと移動した。午前9時、帯同馬ハナズフィフティ(牝3)と一緒に落ち着いた様子で馬運車に乗り込み出発した。「騎手時代は海外でG1を勝てなかったけど、調教師になってからも海外G1制覇の夢は持ち続けていた。やってみないと分からないが、勝てる手応えはある」と加藤和師。

 豪州の検疫条件は厳しく、中山競馬場に2週間滞在し来月14日に成田から日本を出発。シンガポール経由で豪州・メルボルン入りした後、近郊のウェリビー競馬場で2週間の輸入検疫が待っている。検疫明けにシドニー近郊のカンタベリーパーク競馬場に移動、滞在して調教を行う。

 豪州ではG1・2戦を予定。3月22日のクールモアクラシック(芝1500メートル)を地元・豪州の名手ウィリアムズとのコンビで参戦。2戦目は4月12日、今年から総賞金300万豪ドル(約2億7000万円)へ大幅増額されたドンカスターマイル(芝1600メートル)を目指す。こちらも鞍上はウィリアムズに依頼しているがハンデ次第では乗り代わる。

 輸送減りする体質から、これまで4度の栗東滞在を経験したが、回を重ねるごとに環境への順応力は上がっている。「オーストラリアは今は夏だけど、レースの頃には気温も下がっているでしょう」と師。オーナーのM・タバート氏の故郷での初G1制覇の先には、次なる世界がゴールを待っている。

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