【マイルCS】グランプリボス 連対率100%の叩き3戦目で挑む

[ 2013年11月12日 06:00 ]

実績上位のグランプリボスが混戦のマイル王決定戦を制す!!

 今週のG1は秋のマイル王決定戦「第30回マイルチャンピオンシップ」(17日、京都)。絶対的な主役不在の混戦ムードだが、実績ならばG1・2勝のグランプリボスが頭一つ抜けた存在だ。秋の2戦は不利や馬場に泣いて掲示板を外しているが、実戦を使いながら良くなるのがこの馬の特長。これまで5戦して連対率100%の“叩き3戦目”で挑む大一番で昨年2着のうっ憤を晴らす。

【マイルCS】

 何が何でも勝ちたい一戦だ。グランプリボスは古馬マイル戦線の中心的存在として、この2年間を戦ってきた。だが、G1タイトルとは3歳時のNHKマイルC以来、なぜか縁がない。最も得意とする芝千六のG1に限っても、3歳秋からマイルCSが13着、2着。安田記念が2着、10着。そして香港マイルが12着…。あと一歩まで迫ったことはあるが、勝利に手が届いていない。担当の久保助手は「ほんと、悔しいね」と唇をかみしめる。

 「特に最近のG1ではもったいない競馬が続いてる。去年のマイルCSは直線で不利。安田記念は内に閉じ込められて、直線は前が壁になった。ほんと、チグハグだね」

 ボスを担当する以前にも、久保助手は古馬マイルG1で何度も涙をのんでいる。スーパーホーネットでは安田記念とマイルCSで合わせて、3度の2着を経験した。

 「何か因縁があるのかな。個人的にもマイルCSは獲りたいレース。ボスを種牡馬にするためには、もう一つG1のタイトルが欲しいよね」

 肝心の状態はどうか。前走スワンS7着後に「今までにないぐらいの反動があって、筋肉が疲れてたね」という誤算があった。

 それでもトモや背中に針治療を施した効果で、ようやく上向いてきた。

 「先週の日曜日ぐらいから、凄く良くなってきたね。これなら恥ずかしい競馬にはならないと思うよ」

 これまで休み明け3戦目では5戦2勝2着3回の連対率100%。“叩き3戦目のボス”の異名もあるほどで、今回はまさに走り頃だ。

 「とにかくG1では悔しい競馬ばかりだからね。ルメールが何とかしてくれるのを期待してますよ」

 唯一のG1・2勝馬。間違いなく実績はNo・1だ。そのプライドにかけて、最強マイラーの座をつかみとる。

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2013年11月12日のニュース