【ダービー】佐々木師、4度目の挑戦で頂点へ「哲三へささげるV」

[ 2013年5月27日 06:00 ]

 4度目の挑戦で頂点を極めた佐々木師は祝福攻めに晴れやかな笑顔で応じた。「上(スタンド)で泣いてきたからな」。05年インティライミで2着。その悔しさを、05年勝ち馬ディープインパクトの子と、ディープの鞍上だった武豊が晴らしてくれた。「リベンジだった。ずっと負ける気がしなかったし、ダービーなのに声も出さず冷静に見ていた」と胸を張った。

 関係者は馬名通りに絆で結ばれている。生産者のノースヒルズ・前田幸治代表は「一番いい馬にこの名を付けようと思っていた」。温め続けた取っておきの馬名だ。「弟の馬の成績が悪かったから」と、名義は晋二氏(61)に。デビューから鞍上・佐藤で2連勝。だが、昨年11月の落馬で重傷を負い、武豊へとバトンをつないで悲願をかなえた。佐々木師は「哲三(佐藤)は“ダービーを勝つとしたらこの馬”と言っていた。このVをきっかけに、さらに回復してくれれば」とエール。佐藤は入院中の京都の病院で「豊さんの乗り方は僕のイメージ通り」と笑み。関係者が「佐藤騎手にささげるVだ」と話したことを聞くと「そう言ってもらえてありがたい」と喜んだ。

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2013年5月27日のニュース