【ダービー】エピファネイア夢散2着 福永「あと少しだったが…」

[ 2013年5月27日 06:00 ]

 あと一歩。あとひと押し。ダービー挑戦14回目。福永の悲願はゴール寸前で夢と消えた。

 気性面が鍵だったエピファネイア。序盤からスイッチが入ってしまったが、福永は中団インで懸命になだめた。直線、オークス馬の母、シーザリオ譲りの剛脚が火を噴いた。残り100メートルで先頭。勝ったか!?だが残り50メートル。外から伸びたキズナに差された。

 福永にとって、07年アサクサキングスに続く2度目の2着。「馬にとっても、自分自身も勝ちたかった。あと少しだったが…。あり余る闘志を、うまくコントロールできなかった。僕が至らなかった」。びっしょりと汗をかき、肩を落とした。

 最終追いをCWコースから急きょ坂路に変更。角居師は「ソエ(若駒特有の管骨の痛み)っ気が出た」と語った。馬体重は8キロ減の478キロとデビュー以来、最低体重。薄氷の仕上げだったが3番人気に恥じぬ走りは見せた。

 角居師は「ソエ気味だったのは決してうそではない。最後はいけると思ったが…」。福永は「あれだけ掛かっても頑張った。あらためて凄い馬」と感服。今週中に放牧に出る同馬。この無念、秋に晴らしてみせる。

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2013年5月27日のニュース