【阪神大賞典】ゴールドシップ万全!GP馬の貫録、楽々6F79秒2

[ 2013年3月14日 06:00 ]

CWコースで追い切るゴールドシップ

 天皇賞・春の前哨戦「第61回阪神大賞典」(17日)組ではG1・3勝馬ゴールドシップが併せ馬で3馬身先着と万全の仕上がりを見せつけた。

【阪神大賞典】

 馬場開門から約10分後、地下馬道を通ってスタンド前に登場したゴールドシップはCWコースの入り口へと勢い良く駆け上がって馬場入り。気合十分、走る気満々でもリズムを崩すことは一切なく、しっかり抑えが利いていた。6Fのスタート地点ではタイセイモンスター(4歳1000万)を4馬身ほど追走する形。僚馬を視界に入れながら終始、楽な手応えで直線へ。ラスト100メートルで北村助手がゴーサインを出すとグンと加速。最後は脚力の差がハッキリ表れ、力強く伸びて3馬身先着だ。時計が出やすいコンディションとはいえ楽々と6F79秒2~12秒3を刻むあたり、やはり心肺機能の高さはハンパではない。須貝師が納得の表情で切り出した。

 「CWで追い切ったのは息を調整するため。先週までに負荷を掛けた調教をやっているし、けさも思った通りにできたよ」

 昨秋のG1は菊花賞から有馬記念というローテ。前走時はタフなコンディションになる暮れの中山最終週に備え、意識的に馬体重を増やして鍛え上げることでボリュームアップした肉体をつくり上げた。今回は3000メートルの長丁場とあって菊花賞当時の「ステイヤーとしての体のつくり」をイメージした仕上げだ。

 「菊花賞のときと同じような体つきに持っていきたかった。古馬になったから極端に変わることはないけど、こちらが求める体つきになっている。いいときのイメージで出せるよ」

 昨年は皐月賞、菊花賞、有馬記念とG1を3勝。国内戦に専念する今年は古馬王道路線をリードしていく存在だ。須貝師は「この馬のエラいところはコースとか馬場状態を問わないところ。それに休み明けでも結果を出しているからね」とあらためてセールスポイントを挙げた。抜群の安定感と勝負強さを誇るグランプリホースが今季初戦で弾みをつける。

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2013年3月14日のニュース