【有馬記念】ルルーシュ 気迫のストライド、馬なりで2馬身抜けた

[ 2012年12月20日 06:00 ]

横山典を背にウッドチップコースで追い切るルルーシュ

 ほとばしる闘志。あり余るパワー。ルルーシュが大一番を前にピークの仕上がりに達した。

 主戦・横山典弘(44)を背にウッドチップコースで3頭併せ。口を割りながらレッドジョーカー(4歳500万)、クラシックセンス(5歳1600万)に3馬身のリードを保ち、4コーナーで大外へ。闘争心に火がついたのは後続2頭が内から並びかけた瞬間だった。蹄の先まで気迫のこもったストライドを繰り出す。馬なりで2馬身突き放した。ラスト200メートルは13秒1を刻んだ。

 「速い時計ではないが、以前のように腰に疲れが残らなくなったし、これまでで一番いい状態」と同騎手。「今回はこれまでと相手が違うが、もともと期待の大きかった馬。素質では引けを取らない」と続けた。

 有馬記念最多タイの3勝を挙げた藤沢和雄師(61)も手応えを膨らませる。「クラシックでも好走したシンボリクリスエス(02、03年)や父ゼンノロブロイ(04年)に比べて、ルルーシュは下から上がってきた馬。強い相手を前に不安もあるが、前走(アルゼンチン共和国杯1着)を上回る仕上がりで挑める」。G1初挑戦で有馬記念を優勝した馬は過去にいない。ルルーシュが史上初の快挙を成し遂げるか。

 ☆美浦Wコースのポイント 全長1600メートル、幅20メートル。ウッドチップを使用したコース。クッション性、排水性に優れており、天候による変化が少ない。栗東のCWコースと形態は同じだが、時計は美浦の方がかかる。5F66秒台、ラスト1F12秒台なら優秀。

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