【ラジオNIKKEI杯2歳S】キズナ 坂路で併せ馬、鼻差先着

[ 2012年12月20日 06:00 ]

トーセンギャラリー(奥)と併せて追い切られたキズナ

 ラジオNIKKEI杯2歳S(22日、阪神)の追い切りが19日栗東、美浦トレセンで行われた。無傷2連勝中のキズナは、2週連続で武豊が騎乗して坂路で追い切った。

 馬場開場から30分が過ぎ、雪が再び降りだした時間帯。トーセンギャラリー(3歳500万)との併せ馬で気合を注入した。グイグイと伸びて鼻差先着。時計は4F56秒4~13秒6と目立つものではなかったが、時計を要するコンディションを考慮すればまずまずだ。

 武豊は「坂路はあまり動かないタイプみたい」と、時計には興味を示さず、またがったことで感じ取った底知れぬ能力に身を震わせた。「ワクワクする馬。先週より良くなっていた。しっかり走っていたし、馬場の悪い中、これくらい動けば大丈夫」

 前走・黄菊賞を外からねじ伏せたように豪快なイメージだが、異なる場面に対応できる器用さも併せ持っている。佐々木師は「デビュー戦で超スローペース、前走で道悪を経験したから」と、適応能力の高さに胸を張った。「前走(488キロ)から体重は増えているだろうが、しっかり乗り込んでのもの」とも言う。まだ上積みが見込めそうだ。

 今回は、過去にロジユニヴァースやヴィクトワールピサなどクラシックホースを輩出した出世レース。幾多の名馬にまたがってきた鞍上が、来春の大舞台を意識しつつ意気込む。「強い馬もいるが、いいレースをしたい。来年が楽しみとなる結果を出したい」。ここを突破すれば、クラシックの主役は約束されたも同然だ。

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2012年12月20日のニュース