福山競馬 継続困難に…累積赤字18億円超、廃止含め市長判断へ

[ 2012年11月19日 18:07 ]

 18億円超の累積赤字を抱える福山市営競馬(広島県)について、福山市が「予算を組むのは非常に難しい」として事業の継続は困難との認識を競馬関係者に伝えたことが19日、分かった。羽田皓市長が近く、廃止を含めて最終判断する。

 市によると、市営競馬は2012年度上半期(4~9月)も約2100万円の赤字を計上。13年度の予算編成にあたり、市幹部が競馬関係者に予算が組めないとの意向を18日に伝えた。

 市営競馬をめぐっては、有識者の検討委員会が10年に「すぐに廃止すべきだ」とした上で「実質単年度黒字の確保」を条件に事業の継続を認める答申を市長に提出していた。市は、下半期を含めた12年度の年間の見通しについて「黒字確保は予断を許さない状況」と説明している。

 福山市営競馬は1949年に開設された。現在は中国地方で唯一の地方競馬。

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