【マイルCS】ボス上がり最速も首差2着 内田「致命的な不利」

[ 2012年11月19日 06:00 ]

 無念の2着。あと一歩でG1・3勝目を逃したグランプリボスの内田と矢作師は顔をゆがませ、検量室に戻った。サダムパテックを内に見ながら中団でしっかり折り合い、さあこれからという直線入り口。前の数頭が外に張り出し、完全にブレーキ。エンジンを再び吹かして、メンバー最速の上がり3F34秒0の末脚で猛追したが…。内のパテックが首差残したところがゴール。

 ビデオを何度も見直した内田は「僕もG1で2着続きなので悔しい。競馬だから仕方ないにしても、致命的な不利だった。緩い馬場も決して得意とはいえない。馬には頭が下がります」と悔しさをにじませた。

 矢作師はスーパーホーネットで挑んだ07、08年に続く同レース3度目の銀メダル。師は「俺はマイルCSに縁がないのかな。一番強い内容だったと思う」と愛馬を称えた。G1・2勝馬の面目は保った。1番人気に恥じない走りを見せた。次は既に招待状が届いている香港マイル(12月9日、シャティン)へ。「この悔しさを香港にぶつけたい」。指揮官は異国の地で淀の無念を晴らす決意だ。

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2012年11月19日のニュース