【凱旋門賞1週前追い】オルフェ 緩い馬場でも軽快に駆ける!

[ 2012年9月27日 06:00 ]

芝の直線コースで追い切りを行ったオルフェーヴル

 凱旋門賞(10月7日、フランス・ロンシャン)獲りを目指すオルフェーヴル(牡4=池江)が26日、1週前追い切りを行った。直線芝コースを単走という軽めの内容だったが、緩い馬場にもしっかりとした脚取りで駆け抜け、順調な仕上がりぶりを見せつけた。

 今にも雨が落ちてきそうな曇り空の下、いつも通り僚馬アヴェンティーノ(牡8=池江)に誘導されたオルフェーヴルが向かったのはエーグル調教場。フォワ賞前に2週間にわたって追い切りを行なった芝の直線コースだ。「最近の雨でダートコースが硬くなってしまい、負荷もかからないし脚元にも良くない」。いつものリオンの坂路ではなく、芝コースに入れた理由を池江師は語った。そして、さらに続けた。

 「それに重い芝も経験させておきたかったしね」

 森沢助手を背にアヴェンティーノを追いかける形でスタートした1週前追い切り。「1500メートル。後半の5Fは70秒くらい」と軽めの指示だった。最後まで馬体を併せることなく、単走でのものとなったが、緩い芝にのめることなく、リズム良く駆け抜けていった。

 「実際には指示よりも少し速い感じだった。動き自体は良かった」と池江師。単走に関しても「中2週なので予定通り」と言う。

 しかし、来週の最終追い切りはスミヨンが手綱を取ってしっかりと追う予定でいる。「天候や馬場コンディション次第だが、火曜日か水曜日にやることになると思う。アヴェンティーノを含めた2~3頭で併せ、しまいはしっかりと追うことになるだろう」。

 大一番を前に生半可な追い切りでは戦えないという気持ちを司令官は抱いている。「フォワ賞では負かしたミアンドルも、この中間は相当ハードに仕上げると聞いています。勝つために皆、必死につくってくると思うし自分たちも同じ気持ち」。

 ここまでは順調に来た。残すところもあと10日。このままの、いや、これ以上の状態にして本番に向かえそうなムードだ。

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2012年9月27日のニュース