【新鋭王座決定戦】黒井の逆襲!抜群の出足&回り足で2勝目狙う

[ 2012年9月27日 06:00 ]

<新鋭王座決定戦>黒井達矢

 700キロ以上も離れた徳山で、埼玉旋風が起こる。今回の新鋭王座決定戦に大挙6人を送り込んだ埼玉支部は、総じて水準以上の舟足を引き出している。特に、黒井達矢(24)の出足と回り足は出場52選手の中でもトップレベル。2日目10Rは展開の不利もあって6着に終わったが、巻き返してくる可能性は大。まずは白いカポックで挑む、3日目の12Rで今シリーズ2勝目を狙う。

 初日1、2着と好調な滑り出しを見せた黒井だったが、2日目10Rは2Mで引き波にはまり6着に大敗。成績は出入りが激しい。しかし、仕上がりは高い水準で安定している。最下位に終わった10Rも1M最内差しからバックではグイグイと伸びて、先行艇との差を詰めていた。道中の展開が悪かっただけで「回ってからの一瞬の足が凄い。初動の掛かりを合わせられるかが課題だが、そこも合わせられていた」と胸を張るのもうなずける。

 3日目は1号艇で臨む12R1走。2日目まではF持ちのため早いスタートを控えていたが、ここで解禁だ。「2日目まではスタートで攻めるべき時ではなかった。でも、あす(27日)は勝負どころなので、しっかり決めたい」と意気込んだ。イン速攻でポイントアップを果たし、優位な立場で予選最終日の4日目を迎える構えだ。

 黒井と同じ埼玉勢も負けじと好気配を見せている。2日目にただ1人、ダッシュ戦から白星を挙げた佐藤は出足も伸びも強力。「もう少し乗り心地を良くしたいが足は上位」と言い切った。12RでG1初勝利を飾った秋元も出足中心に仕上がりは良好だ。残る小山、黄金井、中田も決して気配では悪くなく、今後の活躍があっても不思議はない。

 他の支部では初日から動きが軽快だった乙藤、井上、下出、和田、篠崎、山田が上位と呼べる仕上がり。川下、西村、茅原、上野らも徐々に機力を引き出してきた。中でも、2連対率No・1の25号機とコンビを組む西村が、今後さらにパワーアップしてきそうだ。

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2012年9月27日のニュース