【スプリンターズS】サンカルロ 秋到来で一変!11秒6

[ 2012年9月27日 06:00 ]

涼しさに気持ち良くレッドストラーダ(奥)と併せるサンカルロ

 【G1ドキュメント=26日】美浦調教スタンドへ向かう道中、岡本は半袖しか持ってこなかったことを後悔していた。ちょっと寒いぞ。毎年この時季に開門時間が5時から6時に変わるが、今年は猛暑で当初予定より1週間先送りされて今週から6時。先週までの暑さに油断していたら、この日朝の気温は19度。わずか1週間で朝晩はめっきり秋らしくなってきた。

 この“秋到来”を歓迎しているのがサンカルロ陣営だ。前走・セントウルSはまさかの14着大敗。不得手の東京以外で2桁着順に敗れるのは、3歳時のマイルCS(12着)以来のこと。何があったのか?主戦の吉田豊は「体は仕上がっていたが、暑さで夏負けしていたのかな。あんなに“らしさ”がなかったのは初めて」と敗因を分析した上で「早く涼しくなってくれと思っていた。ここに来て涼しくなってくれたので、これで良くなってくれれば」と変わり身を期待していた。

 坂路での最終追い切りはレッドストラーダ(4歳500万)との併せ馬で楽々と先着。大久保洋厩舎の目安となる3Fは35秒8、ラスト1Fは11秒6と鋭く伸びた。師は「前走の結果は良くなかったが、体調は問題ない。これだけ(調教を)できているから今度はいいと思う」と納得の表情だ。これまでスプリントG1は2着2回、3着1回。吉田豊は「いつも頑張ってくれているし、何とか大きいところを獲らせてあげたい」と意気込む。このまま秋らしい日が続けば、自慢の末脚サク裂のシーンも期待できそうだ。

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2012年9月27日のニュース