【サマーナイトF】武田、会心まくり!3年ぶり夜王

[ 2012年8月19日 06:00 ]

 短期決戦のG2「第8回サマーナイトフェスティバル」の決勝戦が18日、四日市競輪場で争われた。武田豊樹(38=茨城・88期)が力強いまくりで優勝、賞金640万円を獲得した。武田のサマーナイトF優勝は3年ぶり2回目、G2優勝は今年2月の高知東王座戦以来7回目となった。

 激しい雷雨のため、第3レースの発走が約20分遅れるアクシデント。決勝戦も予定より10分遅れての号砲となったが、バンクはすっかり乾き、絶好のコンディション。暗闇を照らすカクテル光線の中、武田は誰よりも早く、強く、ゴール線を駆け抜けた。3年前の第5回大会(川崎)以来となる2度目の夜王に輝いた。

 「時間が延びたことは問題なし。それより京都勢が強かった。藤木君は先行として確立している選手だし、駆けられてきつかった」

 前走・松戸記念では腰痛に悩まされ、今回も決してベストとは言えない状態。そんな中、あえて力のレースを選択し、勝利をつかんだことに関しては「内容はありましたね」とすがすがしい表情。

 これで今年はV8。ミスター競輪の称号にふさわしい功績だ。「これからも一つ一つ頑張るだけ」。決してブレないスタンスこそ武田の魅力。後半戦もVラッシュに期待したい。

 ◆武田 豊樹(たけだ・とよき)1974年(昭49)1月9日、北海道斜里町生まれの38歳。釧路緑ケ岡高卒。03年7月プロデビュー。通算成績は721戦281勝。通算取得賞金は8億2199万円。G1優勝は第62回日本選手権(09年)、第52回オールスター(09年)、第63回高松宮記念杯(12年)。G2優勝は7回目。

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2012年8月19日のニュース