馬の気持ち分かる!?小倉競馬場で9・16リレーマラソン

[ 2012年8月7日 06:00 ]

 5日に行われたロンドン五輪の女子マラソン。日本勢は残念な結果となってしまったが、その力走に刺激を受けた方も多いはず。五輪出場は夢物語でも、どこか思い出に残る舞台で走ってみたいというなら競馬場はいかがでしょうか?小倉競馬場は9月16日に「第1回JRA小倉競馬場リレーマラソン」を開催する。競馬場でのマラソンイベントはJRA初の試み。コースを走れば馬の気持ちも分かってくる!?

 折しも日本は空前のランニングブーム。ジョギング・ランニング人口は800万人に上るとも言われている。全国各地でさまざまなイベントが行われているが、複数人で42・195キロを走るリレーマラソンもその1つ。1人でフルマラソンは無理、という人でも参加できるため人気が高い。

 しかも舞台が普段は入れない競馬場のコースとあれば、競馬ファンならずとも興味が湧くはず。小倉競馬場はJTB九州と協力してリレーマラソンの開催を決めた。これまで地方の船橋競馬場などで同様のイベントが行われたことはあるが、JRAの競馬場では初めてのこと。

 マラソンイベントを多く手掛けるJTB九州の担当者は「競馬場はリレーマラソン開催の条件を完璧に満たしている」と話す。クローズされた会場であることをはじめ、周回コースの距離・幅員、駐車場の確保やアクセス。どれをとっても理想的な環境が整っているという。今イベントは1チーム4~10人で400チームを募集。既に約300チーム、2100人の応募があるという。10人のチームなら1人が走る距離は4キロ強。それほど自信がない人でも参加できる。

 スタート地点は芝コースの向正面。スタート時には号砲の代わりにG1ファンファーレが流れてランナーの気分を盛り上げる。芝を約1周し、2周目以降は馬場内の角馬場(芝コース)とダートコース(マラソン用に砂厚を調整)を走る。ゴールは42・195キロに合わせるため、角馬場のダートコース部分となる予定だ。

 馬になり切ったランナーを対象にした「名馬賞」も設けられており、仮装での参加もOKだ。

 「第1回」と銘打たれたことからも分かるように、来年以降も継続して開催したい意向。小倉競馬場お客様事業課の白井隆久課長は「小倉の名物として続けていきたい。競馬場を走ることで競馬にも興味を持ってもらえれば」と話す。

 直線は平たんな小倉競馬場だが、ゴールから2角にかけては小高い丘があり、高低差は芝で2・96メートル、ダートは2・9メートル。レース映像では分かりづらい起伏を体感しながら、目指すは健康増進&収支改善の一石二鳥だ。

 ≪石見空港では滑走路を激走≫全国にはほかにも変わった場所をコースに使用するマラソン大会がある。静岡県の富士マラソンフェスタは富士スピードウェイのサーキットコース(1周約4・4キロ)で行われ、レーシングカーの気分!?を味わえる舞台だ。島根県の萩・石見空港マラソンは全国で唯一、空港の滑走路をスタート地点にしている。滑走路部分の4・1キロを走り、空港を出た後は日本海沿いを走る特殊なコース設定になっている。

 ≪女子会など4部門募集≫小倉競馬場リレーマラソンは9月16日午前9時15分から受け付けが始まり、“発走”は同11時30分。募集部門は「一般」「女子会」「家族」「企業」の4つで、参加料は大人が1人4000円、中学生以下は1人2000円。問い合わせはJTB九州コミュニケーション事業部=(電)092(712)6142=まで。

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2012年8月7日のニュース