【クイーンS】大和 ネモシンで清水師に記念Vを

[ 2012年7月27日 06:00 ]

<クイーンS>柴田大を背に汗を流すコスモネモシン

 クイーンSでコスモネモシンと新コンビを組む柴田大知騎手(35)は、デビュー17年目で北海道シリーズに初参戦する。函館を含めて一度も騎乗する機会がなかったのは意外だが「所属していた厩舎(栗田博)の関係で、夏は新潟中心の騎乗だった」と振り返る。続けて「北海道は東西から有力騎手が集まって激戦区のイメージ。以前は来たくなかった(笑い)」との本音?も飛び出した。

 デビューした96年は27勝、翌97年はラジオたんぱ賞で重賞初制覇。だが、フリー転身後に騎乗数が激減。06、07年の2年間は年間0勝の苦い経験も味わった苦労人だ。今回騎乗するネモシンは主戦だった丹内からの乗り代わりとなる。鞍上は「乗り代わりの悔しさは今まで経験してきて分かっている。丹内君から馬のことをよく聞いて、しっかり乗りたい」と意気込んだ。

 ネモシンの重賞Vに特別な思いを抱くのは清水英克調教師(46)も同じだ。厩舎は06年1月の初出走以降、ここまで98勝の勝ち星を積み重ねてきた。あと2勝で区切りの100勝。同師は「ネモシンまでに1つ勝って、重賞で決められたら格好いいね。達成した時のインタビューで言うことは考えてあるよ」と余裕の笑み。北の大地で陣営の熱い思いが一つになり、重賞タイトルをたぐり寄せる。

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2012年7月27日のニュース