【クイーンS】気温と共に急上昇!!出色レインボー

[ 2012年7月27日 06:00 ]

<クイーンS>Wコースで軽快に追い切るレインボーダリア

 夏女がメイチの仕上げで挑む“大一番”だ。クイーンSの木曜追いが26日、函館競馬場で行われた。重賞初制覇に挑むレインボーダリアが併せ馬であっさり1馬身半先着、文句なしの仕上がりぶりを見せつけた。ここは昇級戦となるが現役屈指の洋芝巧者。年頭から狙い澄ました一戦にタイトル獲りが見えてきた。

 気温の上昇とともに、出来もうなぎ上りだ。秋のG1に向けてひと叩きムードの陣営が多いクイーンSだが、洋芝大好きの“夏女”レインボーダリアは違う。ここが大一番。担当の島田調教厩務員が並々ならぬ意欲を口にした。

 「洋芝もこの時季も合う馬だからな。計画的に冬は休ませて、夏はここを目標…いや、大目標にしてきたんだよ」

 その熱い口調通り、Wコースでの動きが素晴らしい。僚馬ルロワ(5歳1000万)を5Fで3馬身追いかけ徐々にペースアップ。直線を向いてあっさり並び、そこからさらに突き放して1馬身半の先着だ。ゴール後もなお脚を伸ばす余裕がありながら5F66秒9~1F12秒8の好時計。文句なしの内容だ。「少し行きたがるのを抑えながら、予定通りだね。変わらず順調。とにかくこの時季は体調がいいんだ」と二ノ宮厩舎の腕利き担当は満足げにほほ笑んだ。

 今回が昇級戦だけに実績では見劣る。しかし実力では負けていない。昨年のエリザベス女王杯では、ここ出走のフミノイマージンやエリンコートに先着しての5着。前走の五稜郭Sも牡馬相手に55キロを背負いながら早め先頭で完勝だ。そして、さらに上積みが見込めると言う。

 「この間は勝ったけれど、やっぱり2000メートルは1F長かったな。それに間隔が少し空いていただろ。夏場だから自然と状態は上がっているよ」

 今回は【2110】と最も得意とする札幌芝1800メートルが舞台。昨年の大倉山特別では1分46秒4のレコードタイムもマークしている。「今年もレコードを出しちゃうぞ。俺もサンクスノート(10年京王杯SC)、ブリッツェン(11年ダービー卿CT)に続く担当馬の3年連続の重賞制覇といきたいね」。「夏は格より出来」という格言もある。この強気に乗ってみたい。

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2012年7月27日のニュース