【オークス】長い直線東京でこそ!サンシャイン

[ 2012年5月16日 06:00 ]

<オークス>調教を終え、洗い場で落ち着くサンシャイン

 関西馬では、短距離重賞4勝のワンカラットを姉に持つサンシャインに注目。父が替わって陣営は距離延長に手応えありだ。

 サンシャインは短距離戦線で活躍したワンカラットの半妹。姉のイメージから桜花賞から800メートルも延びる距離はマイナス材料と思いがちだが、陣営の見立てはむしろ逆。「お姉さんとは切り離して考えた方がいいよ。もともと長い方がいいんじゃないかと思っていたし、乗ったジョッキーもみんなそう言っている」。藤岡健師からは前向きなコメントが並んだ。

 父がファルブラヴからハーツクライに替わって長距離向き。姉が500キロ超の大型馬だったのに対して、妹は410キロ台で小柄だ。「体つきからして違う。ワンカラットは筋肉質でスピードタイプだったけど、この馬はしなやかさがある」とトレーナーは姉妹の違いを指摘。「直線が長いところは合う」と言うように、東京への舞台替わりも好材料だ。

 「体重は大きく変わらないけど、筋肉に張りが出てきているのはいい傾向。順調に来ているよ」と状態面にも確かな手応えを得ている。1週前追いは坂路でファストメモリー(3歳未勝利)と併せて併入。上々の動きで状態の良さをアピールした。16日、馬場に入れての最終追いで実戦仕様に仕上がりそうだ。

 初勝利を飾ってから牡馬相手のシンザン記念に挑んだ点は桜花賞馬ジェンティルドンナと同じ。こちらは出遅れが影響して11着に敗れたものの、陣営の期待度が伝わってくるローテーション。「能力は高い馬。大きなところを狙える」と指揮官が話しており、早くからここを目標にしっかり態勢を整えてきた。

 「桜花賞よりオークス向きだと思っていたから楽しみ。どこまでやれるか」

 桜花賞10着で人気は下降気味。これまで幾度も波乱を起こしてきた桜花賞下位組の反撃があっていい。不気味な気配が漂っている。

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2012年5月16日のニュース