【京成杯】レッドシャンクス「今度は頑張る」

＜京成杯＞横山典騎手を背に坂路で追い切るレッドシャンクス

　【東西ドキュメント・美浦＝１２日】午前７時の気温はマイナス５度。調教スタンド前の気温計の数字を見た寺下は、凍りついた。急いで記者席に駆け込み、坂路モニターの前に陣取りながら暖をとる。このまま動きたくないと思っていたが、開門してわずか８分後に京成杯に出走するレッドシャンクスが登場。ミッションモード（５歳１０００万）を２馬身追走し、最後は手綱を緩めて余裕の併入。時計は４Ｆ５４秒９～１Ｆ１３秒１。寺下は勇気を振り絞って外に出ると、藤沢和師のもとへ駆け寄った。

　「乾燥してる馬場で時計は遅かったが、年明け（９日）に５１秒０でやってるし問題ないかな」。寒さで痛みを覚えながら寺下はメモを取る。「前走（ホープフルＳ４着）は直線でごちゃつく不利があったけど、接戦だったし１勝馬でも力差はないと思うよ。今度は頑張るように言っておきます」。指揮官の力強い表情を見た寺下は、一瞬だけ寒さを忘れていた。