雑賀師“ドキドキ”貪欲に求め、勝ち星量産

[ 2012年1月13日 06:00 ]

高知競馬の雑賀正光調教師

 【地方競馬です!!】11年に挙げた勝ち星は265。2位に35勝差をつける断然のトップで全国リーディングを獲得した雑賀正光調教師(59=高知、写真)が、NARグランプリ2011の最優秀勝利回数調教師賞に輝いた。09年に名古屋の角田輝也師がつくった239勝の年間最多勝日本記録(75年以降)を更新。驚異的なスピードで勝ち星を量産する勝負師は「自分も馬主さんも競馬ファンも、皆がドキドキするような面白い競馬をしたいと思ってやってきた結果」と少年のように目を輝かせた。

 交流レースに積極的に出るようになったことが転機になった。「他場を見て意識が変わった。とくに川島(正行)厩舎の馬を見て、体のつくりとか見よう見まねで近づけようと試行錯誤していった」。地方馬が中央馬に対抗するのが難しくなっている時代だが、11年JBCクラシック4着(グランシュヴァリエ)など南国土佐から熱い風を吹かせている。

 年末の地元の大一番・高知県知事賞を制し、有終の美を飾った11年。「12年の目標は自分の記録を抜くこと。夢は川島厩舎の馬に勝つこと!そろそろ尻尾くらい見えてこんかな~」と話す師の目はやっぱり楽しそう。“ドキドキ”を貪欲に求める姿勢が勝利につながっている。(秋田 麻由子)

続きを表示

2012年1月13日のニュース