河野氏、反論「暴力団関係者とは知らなかった」

[ 2011年9月28日 06:00 ]

会見中、ハンカチを目に押し当てる河野元調教師

 暴力団幹部との交際問題で調教師免許を取り消された河野通文元調教師(61)が27日、美浦トレセンで反論会見を開いた。河野氏は問題となった1000万円の貸与を認めた上で「(組幹部と)実際に会ったのは2回で、電話連絡が3回程度」と親密な交際を真っ向から否定。「知人に実業家と紹介され、風貌や態度からも暴力団とは思えなかった。しっかりした方だったので信頼できると思った」と釈明した。

 JRAは26日の会見の中で、河野氏が「遅くとも09年3月までに相手が暴力団関係者であるとの認識があった」としたが、同氏は「暴力団だと知ったのは警察に協力を要請されたから。そうと分かっていれば、警察に相談などしなかった」と反論。また、JRAの聴聞に対しても一貫して「暴力団関係者とは知らなかった」と主張しており「どの時点でそう認定したのか根拠が分からない。納得がいかないので弁護士と相談している」とあらためて訴訟の準備があることを表明した。

 JRA報道室は河野氏の会見を受け「仮に訴訟が提起された場合は、訴状を確認の上、粛々と対応します」とコメントした。

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