ウオッカ“13冠ベビー”13年にもデビューへ

[ 2011年5月4日 06:00 ]

09年11月、ジャパンカップを制したウオッカ

 07年ダービーなどG1・7勝を挙げた歴史的名牝ウオッカ(7)が2日朝(日本時間同日夕)、けい養先のアイルランド・ギルタウンスタッドで初子となる牡馬を出産した。父シーザスターズは09年凱旋門賞などG1・6勝の名馬で、日本で競走生活を送る予定の“13冠ベビー”は早ければ2013年にデビューする。

 出産予定日だった4月19日から13日遅れたが、待ち望んだ朗報が届いた。ウオッカを管理した角居師は「無事に生まれてくれて良かったです」と一夜明けた3日、言葉を弾ませた。ウオッカは昨年3月4日、ドバイ・マクトゥーム・チャレンジ・ラウンド3で8着に敗れた後、鼻出血を発症し電撃引退。そのままアイルランドに渡り、繁殖生活に入った。種付けシーズン終盤の昨年6月、09年欧州年度代表馬シーザスターズと3度目の交配の末に受胎を確認していたが、初子ということもあり出産が遅れていた。

 ウオッカより2歳年下の父は09年に英2000ギニー、英ダービー、エクリプスS、英インターナショナルS、愛チャンピオンS、凱旋門賞とG1・6連勝。ウオッカは牝馬として64年ぶりに日本ダービーを制し、極めて珍しい「日英ダービー馬」の良血だ。無事出産を終えたウオッカは体調をチェックした上、今季もシーザスターズと配合予定。長男も預かる予定の角居師は近日中にアイルランドに渡り、母子と対面するという。ウオッカの谷水雄三オーナーは子供も日本で走らせることを明言しており、お披露目が待ち遠しい。

続きを表示

2011年5月4日のニュース