【丸亀・オーシャンC】毒島、イン仁王立ちだ!

[ 2010年7月18日 06:00 ]

SG初進出へ負けられない毒島

 90期台、大躍進の流れを引き継ぐのはこの男だ。予選3位で通過し、準優9Rの1号艇を獲得したのは92期の毒島誠(26)。総理杯の山口剛、笹川賞の岡崎恭裕に続く90期以降3人目のSGウイナーに輝くため、まずは18日の準優を逃げ切って優勝戦に弾みをつける。11Rは強力な出足を武器に予選を1位で突破した今垣光太郎、10Rは選手間でも評判の強力足を誇る石野貴之を本命視した。

 今年の新鋭チャンプが台風の目となっている。3日目を終えて得点率3位タイにつけていた毒島。4日目10Rで無事故完走なら準優に進める身だったが、西島の前付けに屈することなくインをがっちりキープ。そのままコンマ10のトップSを決めて押し切り、準優9Rの1号艇を自力で手に入れた。「朝から100メートル起こしを想定してスタート練習を9回。おかげで本番も勘通りに行けた。準優もインから行きたい」と勝負どころでも、自ら獲得した枠を譲る気はない。
 もちろん、この気構えは仕上がりの裏付けがあるからだ。「深くてもスタートが行けるように回転を上げて、行き足を来させた。少し乗りづらさがあるけど、この時間帯(19時12分=4日目10R)の水面なら問題ない」。18日の9Rの発走は18時38分。レース時間に大差はなく、乗りづらさが致命傷になる可能性は低い。再度イン速攻劇を披露し、SG初優出を果たす。
 3日目終了時点で得点率トップに立っていた今垣が、4日目も1、2着とまとめて予選を1位で通過した。6Rで通算1500勝を達成し、勢いにも乗っている。「出足型で完全に1、2コース向き。前付けが来ても入れない」と準優11Rを白星で飾り、優勝戦1号艇を手中に収める構えだ。
 10R1号艇の石野は舟足が抜群。スタートさえ同体なら、まず逃げ切れる仕上がりだ。ほかでは寺田と辻の伸びが強力。松井、浜野谷、萩原らはレース足が目を引く。対照的に、菊地と木村は準優メンバーと比較すると若干見劣る。

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2010年7月18日のニュース