浜中、師匠のためにビッグタイトルを

　【東西ドキュメント　栗東＝１３日】例年とは違う光景だ。夏は小倉滞在が主だった浜中が栗東で調教騎乗。上岡が話し掛けると「心機一転です」とほほ笑んだ。ともあれ、故郷での開催だけに「目標はリーディング」と意気盛ん。そして今年はもう一つ、力の入る理由がある。師匠の坂口正大師は来年２月で定年。師弟で迎える最後の夏なのだ。「先生の馬でビッグタイトルを獲ることをずっと目標にやっているから。なんとか達成したい」

　自厩舎に懸ける思いは人一倍。「先週は未勝利（土曜阪神、ザッハトルテで１着）なのにガッツポーズしちゃった」と笑う。アイビスＳＤはシャウトラインに騎乗。「十分チャンスのある馬。このコースで勝った時（昨年の駿風Ｓ）強い競馬をしたし去年のアイビスＳＤ（９着）は雨で出遅れ。雨馬場は駄目なので良馬場でやれたら」。まずは晴天で。その先に夢に見た師弟の晴れ姿があるはずだ。