【有馬記念】（１６）フォゲッタブル

好状態をキープしているフォゲッタブル

　母にエアグルーヴを持つ超良血馬でも手加減など一切なし。池江流のハードトレを乗り越え、フォゲッタブルはこの秋、大きく飛躍を遂げた。入厩当初は股関節の周辺が緩すぎて、満足に乗り込むことができなかった。それでもキャンター調整を繰り返し、徐々に強い調教にも耐えられるまで成長した。

　前走から中２週とローテーションはきついが、金曜朝も意欲的な調整。坂路１本の後、ポリトラックへ。引っ張り切りの手応えで６Ｆ８９秒０～１Ｆ１３秒４を刻んだ。時計を確認した池江助手は「ちょうどいいね。最後は（手綱を）離せば１２秒台が出そうな感じ。抑えるのに必死だったよ」と笑顔で報告。「完全に戦闘モードに入っているね。それでいて抜けるところはちゃんと抜けているから」と説明。いい状態をキープしながら大一番に臨む。