【有馬記念】戦国有馬!「淀殿」ブエナに「家康」フォゲッタブル

[ 2009年12月26日 06:00 ]

 世は戦国ブーム。「歴女」なる女性戦国武将マニアが流行語となり、直江兼続を主人公にしたNHK大河ドラマ「天地人」も話題となった。混戦必至の有馬記念も、まさに戦国模様。そこで出走16頭のキャラクターを分析、戦国の勇士たちになぞらえた。「愛」のかぶとで奮闘した直江にならい、各馬に漢字一文字のかぶとをプレゼント。下克上を起こすのは、どの馬だ!!

 (1)アンライバルド織田信長=力 伝説の新馬戦でリーチ、ブエナ、ロールスを一蹴。皐月賞を力で押し切った。「並び立つものなし」という馬名も信長好み。

 (2)ブエナビスタ淀殿=鬼 今秋はフラストレーションのたまるレースばかり。うっぷん晴らしの鬼脚が、ここでさく裂。勇将・横山典の騎乗も楽しみ。

 (3)ミヤビランベリ真田幸村=雅 今年重賞3勝を挙げた戦上手。大坂夏の陣で家康の本陣へと迫った真田幸村を思わせる、レースの天才。雅に逃げ切る!?

 (4)マイネルキッツ竹中半兵衛=智 栗東留学で結果を出し続ける国枝厩舎は、西高東低ムードを知恵でカバー。竹中半兵衛のごとき軍略で頂点を目指す。

 (5)コスモバルク斎藤道三=謀 一介の油売りから身を起こして美濃を手にした道三。ホッカイドウ競馬から着々と実績を積み上げたバルクをひそかに応援!?

 (6)エアシェイディ武田信玄=剛 昨年の有馬3着。剛脚を駆使して、いいところまで来るが、あと一歩で天下に手が届かない様子は不運の名将、武田信玄。

 (7)マツリダゴッホ上杉謙信=祭 毘沙門天(びしゃもんてん)の化身として不敗を誇った上杉謙信。中山では絶対的強さを見せてきたゴッホにも軍神の加護があるに違いない。

 (8)リーチザクラウン伊達政宗=竜 秀吉、家康に東北の地から挑戦し続けた独眼竜。G1に挑み続ける3歳の竜が、ついにここで天へと駆け上がる。

 (9)ドリームジャーニー前田利家=鋭 2歳王者は5歳になっても士気十分。織田のもとで若くして名をはせ、晩年も政治面で重きをなした百万石男でどうだ。

 (10)スリーロールス島津義弘=突 関ケ原の戦いで、ズバッと敵中を突破した猛将。菊花賞の直線で見せた伸びと重なる。勢いに乗って天下統一か。

 (11)イコピコ加藤清正=豪 神戸新聞杯でセイウンワンダー、アンライバルドなどを豪快に撃退。その様子は「虎退治」で知られる名武将を思わせる。

 (12)テイエムプリキュア出雲の阿国=妖 京は四条河原で「かぶき踊り」を舞った出雲の阿国。京都で穴を開けまくる逃げの名手が中山でも踊る。

 (13)シャドウゲイト山田長政=征 江戸時代前期に朱印船でシャム(現在のタイ)に渡って活躍。シンガポールで優勝した同馬の偉業に大きな拍手を送るはず。

 (14)セイウンワンダー豊臣秀吉=勇 小牧場から身を起こした昨年の2歳チャンプ。皐月賞、菊花賞3着とレースのうまさも戦上手で知られた秀吉と共通。

 (15)ネヴァブション北条早雲=克 実はかなりの中山巧者。関東の地で力を付け、大名へと上り詰めた北条早雲が当てはまる。ケガに泣いてきたが下克上なるか。

 (16)フォゲッタブル徳川家康=忍 耐え忍んで最後に幕府を開いた天下人。体質の弱さにも耐え、菊2着、そして重賞を手にした辛抱強さは称賛に値する。

 昨年のダイワスカーレットに続く牝馬グランプリVを目指すブエナビスタ。豪快な末脚で桜花賞、オークスを制したその迫力は、秀吉亡き後の大坂城で権勢を振るった淀殿をイメージさせる。晩年は豊臣家再興を目指すもかなわず、日々イライラを募らせたが、その様子も、この秋なかなか白星に恵まれないブエナの心情と合致する。
 3歳牡馬に若き猛将がそろった。フォゲッタブルが徳川家康。昨年の冬はトモ(後肢)の弱さに悩んだが、耐えて耐えて、ついにスポニチ賞ステイヤーズSで重賞V。我慢の末に幕府を開いた英雄の姿がダブる。セイウンワンダーは豊臣秀吉。繁殖牝馬わずか4頭、しかも三石牛の飼育がメーンという牧場から身を起こし、昨年の朝日杯FSで見事に天下統一。秀吉級のジャパニーズドリームを成し遂げた。秀吉ばりの奇策が決まれば大仕事も。

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2009年12月26日のニュース