【マイルCS】スマイルジャックに最大級のチャンス!

[ 2009年11月18日 06:00 ]

悲願のG1制覇を懸けてマイルCSに挑むスマイルジャック

 今週も関東だ!!秋の最強マイラーを決める「第26回マイルCS」に、悲願のG1制覇を懸けて挑むのがスマイルジャック。豊富な稽古で鍛えた馬体の裏付けに陣営が「最大の好機」と意気込み十分。先週のエリザベス女王杯を勝ったクィーンスプマンテ、23歳の田中博に続けと、昨年のダービー2着馬&19歳の若武者三浦皇成のコンビが腕をぶしている。

 「スマイルジャックにとって最大級のチャンスが来た」。芝崎助手が目を輝かせながら言った。「天皇賞・秋に比べたらメンバーは落ちる。現状ではマイルが一番合うと思うし、ロスのない競馬でチャンスをつかみたい」。陣営が渇望するG1制覇へ、期待を込めて京都へ乗り込む。
 今夏の関屋記念を鋭い末脚で制し、秋はマイル戦線の主役候補かとささやかれた。だが、3番人気に支持された毎日王冠で、あっさり7着敗退。実は理由があったと芝崎助手が明かす。「パドックで前を歩くウオッカのことを、ずっと見ていたんだ。馬っけこそ出さなかったが、やはり実戦でサッパリだった」。屈指の名牝を見てボーッとしてしまっていたようだ。美女に弱い男性読者なら納得できる?かもしれない。天皇賞もスローの流れの中、末脚不発に終わった。
 「幸い、馬は元気いっぱい。中間も過去になかったくらい馬がうるさいね。先週はゴール板を過ぎてからもステッキを使ったくらい。いっぱいに追えるのは強みじゃないかな」。豊富な稽古量には定評のある同馬だが、それを消化して、なおも元気というのは驚異。このタフネスぶりが大一番で生きないか。
 「ここ2戦は外を回っていたことも敗因の1つ。道中でロスなく立ち回れれば面白いんじゃないか」と語る。京都外回りコースは4コーナーでインを突くことができる。内枠でも引き、勝負どころで効率のいい競馬を展開すれば、打倒カンパニーの目も出てくるはずだ。
 「今回はG1らしい流れになってほしい。ここ2戦は遅かったからね。デビュー前から“これは間違いない”と感じた素材。ついに訪れた最大の好機を生かしたい」。芝崎助手の言葉は最後まで力強かった。

続きを表示

2009年11月18日のニュース