【関屋記念】藤沢和師照準 夏ならキングス!!

[ 2009年8月5日 06:00 ]

<関屋記念>キングストレイル

 若い者には負けない。真夏のマイル戦「第44回関屋記念」で歴戦の古馬キングストレイルが、自身3度目の重賞制覇へ一変ムード。通算1000勝へカウントダウンに入った藤沢和師も色気たっぷりだ。

 先週3勝の固め打ちで今年32勝。定位置の全国リーディングトップに躍り出た藤沢和師が、通算1000勝まで「あと9」とカウントダウンに入った。991勝は、もちろん現役トップ。調教師の数も1レースごとの出走頭数も飛躍的に増えた今、驚異的な数字だ。
 「おかげさまで。伊藤雄二先生から、今後1000勝は藤沢くん以外、できないかもしれない…なんて言われたこともあったけど、なかなか今、できない記録だと思う。あと9?騎手は大変だけど、調教師はお馬さんが勝手に走っちゃうから。その点、プレッシャーはないよ」。大記録を前にしても、サラリと受け流すあたりが名伯楽たるゆえんか。関屋記念には、7歳キングストレイルを送り込む。2日のUHB杯を勝ったピサノパテックと同期のSS産駒。ベテランの域に入った実績馬を夏に照準を絞って使うのも“戦術”だ。
 「夏は古馬の経験が生きる時季。よく言えば落ち着いている半面、しぶさが出る古馬は寒い時は仕上げるのも大変。暑ければ日常的に発汗するし、夏のレースを経験しているのも強み。輸送も慣れているから」
 小倉記念では8歳ダンスアジョイがV。一方、UHB杯のパテックは週中の火曜に美浦~札幌の長距離輸送を敢行し、レース2日前に追い切って白星に結びつけた。神経が過敏な若駒には簡単にできない芸当だ。師にとって、区切りの通算重賞80勝も懸かっている。
 「前走(オアシスS16着)は初めてのダートだったし、参考外。マイル戦はピッタリだし、今年初めの内容は良かったからね」
 1月のAJC杯5着。優勝したカンパニーに0秒1差だった中山記念(4着)を見ても、いささかも衰えてはいない。狙い済ました越後遠征。今週も藤沢和軍団のベテランが力走だ。

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2009年8月5日のニュース