守田 力と技と勢い/総理大臣杯2日目

[ 2009年3月18日 06:00 ]

<第44回総理大臣杯>2日目注目の守田俊介

 史上2人目の連覇へ先勝だ。09年SG第1弾「総理大臣杯」が17日、多摩川競艇場で開幕。松井繁(39)が12Rドリーム戦をイン速攻で圧勝し、西島義則に続くV2へ好発進した。2日目の注目は守田俊介(33)。パワーエンジンを味方に4、11Rの2回乗りでシリーズ初勝利を目指す。

【総理大臣杯特集】

 実績上位機のパワーを見せつけた。初日5R。守田はダッシュの5コースからコンマ12のトップSでスリットを通過したものの、1Mでは「ターンで流れてしまう」状態が災いして、外の魚谷に完全に抑え込まれてしまう。バックストレッチでは最下位争いかと思われたが、2M以降の落ち着いたコーナー戦で山口、重成との3着争いをしぶとく制した。
 2連対率41・2%を誇る56号機。前検日こそ「勝率ほどの手応えは感じられなかった」と控えめだったが、レース後のVTRを真剣な表情でチェックすると「なかった位置から(3着まで)追い上げられたし、足自体は悪くないと思う。出足とか細かい足はレースをしてみないと分からないね」とひと安心の様子だ。
 昨年は8Vの荒稼ぎで今シリーズの出場権を獲得した。記念Vこそ03年2月の地元琵琶湖・近畿地区選の1回だけ。過去4回出場の総理杯(97、03、04、06年)はすべて予選で敗退しているが、初日5RのようにSG戦線でも互角以上のレースを展開できる底力は間違いなく備わっている。
 まずは予選突破へ。きょう2日目は4、11Rの2回乗り。せっかく初日に大敗のピンチを回避できたのだから、この2走は大事にしたい。守田は「直線に関しては問題ない。でも、ボートの勝率もいいので全体的にまだ調整の余地はあるはず」と状況を十分すぎるほど理解し、さらに上を目指す腹づもりだ。 

続きを表示

2009年3月18日のニュース