森且行会心のスタート/川口SSフェスタ

[ 2008年12月28日 06:00 ]

<川口オート・スーパースタートライアル戦11R>1着の森且行(左)と2着の永井大介

 川口オートレース場の「スーパースターフェスタ2008」は27日開幕。地元期待の森且行(34)が鮮やかなトップSから速攻を決めて初日トライアル11Rを快勝。12R出走の同期・有吉辰也とともに白星発進で、ベスト8入りへ弾みをつけた。28日の2日目は12R8枠からの発走。シリーズの手応えを本紙へ寄せた。一方、第一人者で今シリーズも選考順位トップで出場を果たした高橋貢(37)は4着と不完全燃焼の滑り出し。12R5枠から反撃に出る。

 初日12Rの高橋貢は、道中で池田、浦田と激しく競り合う展開の影響があったとはいえ、4着という結果には不満が残ったはず。レース後は「周回を重ねるごとに離される感じ。全然駄目。話にならない」とぶ然とした表情。現状では苦しい状態だ。
 それでも、過去に何度も逆境を乗り越えてきた実力者だ。21日には歴代年間最多勝(79勝)を達成。直前の23日まで川口走路でレースをしてきたアドバンテージもある。王者のプライドに懸けてポイントのばん回を目指す。
 トライアル組で試走3秒2台をマークしたのが森、永井、田中茂、池田の4人。順当に上位着順を確保しているし、まずは優位に立ったとみていいだろう。
 初日12Rを勝った有吉は上がりタイム3秒354なら心配ないだろうが、近況が良くなかっただけにスタートを切れなかったケースでの不安は残る。中村と荒尾には道中の粘り強さがあり、28日以降も上位争いを演じそうだ。
 スタートを決めながら後退した木村と伊藤信が象徴しているように、パワーの優劣がそのまま着順に反映した印象の初日だった。

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2008年12月28日のニュース