Ｓヒーロー、直線で差は広がるばかり／有馬記念

アンカツ、スカーレットに惜しみない賛辞／有馬記念

ダイワスカーレット３７年ぶりの快挙Ｖ／有馬記念

全盛期の姿なく…サムソン最後は８着／有馬記念

　【有馬記念】中団で脚をためたスクリーンヒーローは３角からマツリダゴッホと並ぶようにして進出。４角を回ったところでダイワスカーレットを射程圏内に捕らえ、外からスパートを開始した。

　その差は２、３馬身。だが、この差が縮まらない。デムーロの右ムチに応えるように懸命に脚を伸ばすが、それをあざわらうかのようにダイワスカーレットとのリードは広がっていく。ラスト１００メートル。同い年の“女帝”に真っ向勝負を挑んだスクリーンヒーローに余力はなく、後ろから追い込んできたアドマイヤモナークらに差されて終戦。

　１０月のアルゼンチン共和国杯（Ｇ２）で重賞初制覇を飾り、その１カ月後のジャパンカップで見事にＧ１ホースとなった。上り調子を買われ、３番人気に推されたグランプリだったが、まざまざと現役最強馬の力を見せ付けられる結果となってしまった。