ブルーメン気合乗った戦闘態勢/マイルCS

[ 2008年11月20日 06:00 ]

重心を低いフォームで坂路を駆け上がるブルーメンブラット

 ブルーメンブラットは坂路単走。それほど強く追われたわけではないが、4F53秒3。ラスト1F12秒7。スピードに乗った軽快な走りで駆け抜けた。石坂師は「時計以上にいい動きだったね。G1に向けて思い通りの仕上げ。休み明けの前走を使った分の上積みもある」と合格点を与えた。

 この馬の状態は表情から判断できるという。「追い切ってから、もう目がつり上がっているよ。気合が乗ってきた。前走なんて馬込みでモマれている時は凄い形相になっていただろうな。普段はかわいい顔をしているのに、そのギャップが面白いだろ?」と石坂師。94年のノースフライト以来、牝馬が勝っていないG1。そんな劣勢のデータを打ち砕くためには牡馬相手でもひるまない根性が必要となるが、この馬には心配は無用だ。
 前走・府中牝馬Sでは強豪カワカミプリンセスを撃破して待望の重賞V。「何とか重賞を獲ろうと思っていたから本当に良かった。ただ、G3よりもっと大きいところを狙える馬だと思っている。素晴らしい切れ味を持っているからね」と師はG1タイトルをしっかりと見据えている。

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2008年11月20日のニュース