プライド「馬がパワーアップ」/マイルCS

[ 2008年11月20日 06:00 ]

<第25回マイルチャンピオンシップ追い切り・美浦>モンテトウルヌソル(左)と併せ追い切るサイレントプライド(右)

 サイレントプライドは坂路2本目に僚馬モンテトウルヌソル(2歳未勝利)を5馬身後ろから意欲的に追いかけた。残り200メートルで馬体が並び、鼻面を並べてゴール!!4F49秒8~1F12秒1の好時計だ。

 引き揚げてきた後藤は満面の笑み。「最初から最後までうまくいった。心肺機能が良くなって、馬自身がパワーアップした感じ。これだけ強く追っても、息は普通キャンターの後の感じ」。国枝師も「動きも良かったな。いい雰囲気だし、休み明けを使って良くなった。ゆっくり構えられるようになって、無駄なことをしなくなった。もともと息遣いがあまり良くなかったが、そのあたりがワンランクアップしたね」と、心身の成長を感じている。
 休み明けを挟んで、ダービー卿CT→富士Sと重賞V2。同期のマツリダゴッホにも負けない本格化ムード。後藤は08年JRAのテレビCFの映像で放映中の昨年12月ディセンバーS(1着)以来のコンビ復活。「この馬には、いいイメージしかない。JRAのコマーシャルのように、勝ってゴールを過ぎたら、馬の肩を叩いてあげたい」。その瞬間は歓喜のガッツポーズではなく、いたわりの「Touch」を。後藤はG1初戴冠のシーンを思い描いている。(小田 哲也)

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2008年11月20日のニュース