ディープ長女は「ナリタ」馬主が購入

[ 2008年1月18日 06:00 ]

「ナリタ」「オースミ」の冠名で知られる山路秀則氏へ売却が決まったロングディライトの08(父ディープインパクト)

 9日に北海道・新ひだか町の鳥井牧場でディープインパクトの産駒第1号として誕生した牝馬の売却先が「ナリタ」「オースミ」の冠名で知られる山路秀則氏(馬主登録名(株)オースミ)に決定した。今週初めに山路氏の代理人が鳥井牧場を訪れ子馬の状態を確認。16日に正式な購入の申し入れがあった。売却価格は非公表だが「牝馬としては申し分ない値段をつけてもらった」と牧場長の鳥井一吉さん。過去に鳥井牧場で生産された牝馬は「種付け料に300万円くらい上乗せした額」(鳥井さん)が相場。今回は「それ以上の評価をしてもらった」ことから、ディープインパクトの種付け料1200万円に評価額をプラスして2000万円以上で取り引きされたもようだ。

 同牧場には山路氏以外からも「子馬を譲ってほしい」というオファーが殺到したが、鳥井さんは最終的に「人とのつながりを大切にした」という。子馬の半兄であるナリタプレリュード(牡6=沖)が5勝を挙げ、昨年の福島記念でも2着と活躍していることから、子馬の2歳上の兄(ダンスインザダーク)、1歳上の姉(父スペシャルウィーク)も山路氏が購入している。所属は栗東・沖厩舎になる予定。
 山路氏と沖師と言えばナリタトップロード(99年菊花賞)で名をはせたコンビだ。子馬の母ロングディライトはレース未出走だが沖厩舎に所属していた縁もある。ロングディライトには今年もディープインパクトを種付けする予定になっているが、鳥井さんは「お世話になっている馬主さんに決まってよかった。走ってほしいね」と胸をなで下ろす。
 94年にはナリタブライアンでクラシック3冠を手中にしたオーナーに見初められた子馬は今秋まで鳥井牧場で過ごし、その後は育成施設のある牧場に移動。早ければ2年後の10年夏以降にデビューする。

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2008年1月18日のニュース