365日 あの頃ヒット曲ランキング 11月
【1983年11月】そんなヒロシに騙されて/“3年周期”の高田みづえ またサザンの曲で!
★83年11月ランキング★
1 瞳はダイヤモンド/松田聖子
2 ロイヤル・ストレート・フラッシュ/近藤真彦
3 艶姿ナミダ娘/小泉今日子
4 SWEET MEMORIES/松田聖子
5 GOOD―BYE青春/長渕剛
6 そんなヒロシな騙されて/高田みづえ
7 挑発∞/シブがき隊
8 細雪/五木ひろし
9 CAT’S EYE/杏里
10 あの娘/中島みゆき
注目釜山港へ帰れ/渥美二郎
※ランキングは当時のレコード売り上げ、有線放送、ラジオ、テレビのベストテン番組などの順位を参考に、話題性を加味してスポニチアネックスが独自に決定。
【そんなヒロシに騙されて/高田みづえ】
3年ぶりの大ヒット曲は懐かしいメロディーに乗ってやってきた。
歌手生活7年目の高田みづえが歌った「そんなヒロシに騙されて」はサザンオールスターズのアルバム「綺麗」の中に収録されていた1曲で、原由子が歌っていた。60年代に流行ったGSサウンドの曲調に、タイトルは演歌をほうふつさせるものだったが、さすが桑田佳祐作詞作曲。その懐かしさが、GSを知っている世代に受け入れられ、知らない若い世代には新鮮に聞こえたようで、シングル盤がリリースされると、順調にヒットチャートを駆け上がり、レコード売り上げも27万枚を記録した。
「石の上にも三年というでしょ。私も3年周期のようなんです」と高田。77年のデビュー曲「硝子坂」がヒットして各新人賞を獲得。順風満帆な滑り出しだった。その後、スマッシュヒットはあったものの、代表曲になるものはなく、79年にはNHK「紅白歌合戦」の連続出場もストップした。
起死回生の一発が80年の「私はピアノ」。40万枚をセールスし、紅白にも復活出場した。いい曲だから聴いてみたら?スタッフに勧められたのがサザンのアルバム。1回聴いて気に入った。「将来、何かの役に立つかもしれないから」と軽い気持ちでレコーディングしたところ、評判が予想以上に良かった。急きょシングルでリリースすることが決定。この曲も桑田の作詞作曲、歌っていたのは原だった。
「私はピアノ」から3年でまたサザンの歌を歌うめぐり合せ。歌唱力の高さから「演歌を歌わせたい」というのが、事務所の方針だったが、当の本人は「演歌は嫌い。私は歌謡曲だと思っていつも歌っている」。双方の揺れ動く気持ちが逆にサザンの曲にもトライしてみようか、という“折衷案”に落ち着いた。
85年に同郷鹿児島出身の大相撲の大関若島津と結婚。芸能界から身を引くと、90年からは松ケ根部屋のおかみさんに。以後、07年にテレビ出演したことはあったが、マスコミの前にはほとんど顔を出していない。
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