「Sadie家」の絆──Sadie真緒 21周年は新しい旅の始まり

[ 2026年3月17日 12:05 ]

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 20周年ツアー「DOUBLE DECADE」を完走したSadieが、18日に東京・Zepp新宿で21周年記念ワンマンライブを開催する。アニバーサリーイヤーの翌年、あえて“21”という数字に向き合う意味とは何か。ボーカル・真緒への単独インタビューから、その胸の内を紐解いた。(ヴィジュアル系特集取材班)

【Sadie特集】 独占ソロインタビュー

 バンド結成2年目の2006年から現メンバーで歩んできたSadie。2015年から約9年の活動休止を挟みながら、2024年3月に復活ライブを行い再始動。今も同じ5人で爆音を鳴らし続けている。

 楽屋でも移動中でも、漂う空気はどこか似ている。長い時間を共有してきた者同士だけが持つ、説明のいらない距離感だ。

 「僕たちは20代の一番大事な時期をずっと一緒に過ごしてきた。子どもから大人に変わっていく時間を、良くも悪くも兄弟みたいに」

 そう語る真緒は、少しだけ照れたように笑う。

 「家族のことを“何々家”って表現するのと同じで、“Sadie家”がある。もう切っても切れない存在ですね」

 性格も、癖も、弱さも強さも知り尽くしている。「今こんなこと考えてるんだろうな」と分かる関係。その裏側には当然、衝突もあった。

 「全然連絡を取らなかった時期もあります。お互い突っ張ってた時もありました」

 それでも、再び交わった線。

 「結局、話し始めると止まらないんですよね」

 その結束は、15日にフィナーレを迎えたばかりの全国ツアーで確かな音となって表れた。10都市20公演のセットリストは、昨年末に発表したセルフカバーアルバム「THE REVIVAL OF MADNESS」の楽曲群が軸となった。活動休止以前のバンドが成熟期を迎えた頃に制作された技巧的で難易度の高い曲たちだ。

 「当時はちょっと背伸びして作った曲が多い。技術がついてきた時期で、小難しいフレージングも多くて」

 当時は挑戦状のようだった楽曲群。必死に食らいつき、ライブでは息を詰めていた。

 だが今、同じ曲を鳴らすと感触が違う。

 「背伸びしてたものが、平らになってるんですよ」

 かつては苦しかったフレーズが、自然に身体から出る。その実感をツアーのステージ上でも互いに語ってきた。

 昨年の日比谷野音で迎えた20周年は、確かに華やかな祝祭だった。だが真緒は、21周年こそが本当の転換点だと語る。

 「5周年、10周年、15周年、20周年って大きくくくりがちなんですけど、通過点にされがちな21って僕たちにとって意外と大事なんです」

 20周年までは“リバイバル”のフェーズ。セルフカバー三部作を発表し、過去を総括し、Sadieという存在をもう一度提示した時間だった。

 「だからこそ21は、20を超えた第一歩なんです」

 21周年イヤーの号砲を告げるZepp新宿のステージは、新章の幕開けだ。

 「復活してリバイバルを全部やり遂げたので、今度は新たに作る。この21周年からはSadieの新しい楽曲を届けることがきっとできると思う。みんなに楽しみにして欲しい。今のSadieが何を作るんだろうって。どんな曲を、どんな歌詞を。自分でも楽しみで仕方ないですね」

 21周年は新しい旅の始まり。“Sadie家”という帰る場所があるから、どこまでも遠くに行ける。

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