【紅白】Perfume コールドスリープ前最後のステージ テクノロジーの鎧脱ぎ“万感ラスト唱”

[ 2025年12月31日 22:35 ]

<第76回NHK紅白歌合戦>熱唱するPerfume(撮影・須田 麻祐子)
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 大みそか恒例のNHK「第76回紅白歌合戦」(後7・20)が31日、東京・渋谷のNHKホールなどで行われ、今年いっぱいで活動を休止するPerfumeが、“コールドスリープ”前最後のパフォーマンスを披露した。

 3人は真っ白な衣装で登場。コールドスリープする理由について、かしゆかは「この先もずっとperfumeを楽しむためにみんなで選択しました」と説明。「25年間支えてくださった皆様には感謝しかありません。ありがとうございます」「一緒につくり上げた、いくつもの景色を私たちの宝物です。本当にありがとうございます」「楽しみま~す」とステージに向かった。

 ステージでは、あ~ちゃんが「3人でいれば一生Perfumeでいられるよねと話しています。それぞれがパワーアップしてカムバックしたいと思っているので、また皆さんに巡り会える日を楽しみにしています。温かく見守っていただけたら幸いです」と語り、歌唱をスタートさせた。

 2年ぶり17度目の紅白。最後は代名詞を捨てた。08年の初紅白で披露した代表曲「ポリリズム」から、最新アルバムのリード曲「巡ループ」へのメドレー。コンピューターで加工された無機質な声から一変、情感あふれる熱唱で歌い上げた。最後まで涙を見せることなく、完璧なパフォーマンスを披露した。

 個性を消した無機質の機械ボイスは、楽曲製作を手掛ける中田ヤスタカの演出方針。これまで、SPEEDや絢香、aikoに憧れ、熱唱系の歌を得意としてきたあ~ちゃんにとっては、当時は特に葛藤があったという。「“冷たく歌って。もっと突き放すように”って言われて」。これまでとは対照的に、2曲目の「巡ループ」は、機械の加工がほとんど入らない生に近い声。3人はリミッターを外して熱唱した。

 Perfumeといえば、ステージで科学技術を駆使した大胆な演出がトレードマーク。紅白でも、レーザー光線やドローンによる光の演出、プロジェクションマッピング、リアルの動きを投影させたバーチャル映像など、最先端技術を盛り込んだステージを展開してきた。すべて、コンサートの映像演出を長年、務めたクリエイター集団「ライゾマティクス」によるもの。映像技術と音楽の親和性は高く、NHKも映像特番でたびたびPerfumeを起用した。いわばテクノロジーの申し子だった。

 そのPerfumeが、コールドスリープ(活動休止)前最後の歌唱が、この紅白になった。あ~ちゃん(36)は会見で、「テクノロジーとコラボするのを生放送でチャンレジするというのをやってきた」と、これまでの紅白を回顧。「ラスト、どういうことをやるのかなと思ったら、シンプルで、凄くアナログなやり方と、私たちらしいラストになっています。NHKさん、過去の私たちいっぱい持ってくれていて、その映像を使わせていただき、披露する感じです」と説明した。

 演出も情感あふれるものだった。ステージ上のLEDには、NHKが過去に数々の番組で、愛情を込めて収めてきた3人の姿が映し出された。涙なくしては見られない映像の数々。思い出に囲まれ、テクノロジーの鎧を脱いだ生身の3人による、温かみのある休止前ラストステージになった。

 放送100年の節目となる今年の紅白のテーマは「つなぐ、つながる、大みそか。」。司会は女優の綾瀬はるか、タレントの有吉弘行、女優の今田美桜、鈴木奈穂子アナウンサーが務めた。綾瀬は6年ぶり4回目、有吉は3年連続3回目、今田は初の大役を担った。

 ゲスト審査員は小田凱人(プロ車いすテニス選手)、髙石あかり(女優)、仲野太賀(俳優)、野沢雅子(声優)、松嶋菜々子(女優)、三浦知良(プロサッカー選手)、三宅香帆さん(文芸評論家)が務めた。昨年までの通算成績は、紅組が34勝、白組が41勝。

 ◇Perfume(パフューム) アクターズスクール広島の生徒だった、あ~ちゃん(36)かしゆか(37)ら3人で、1999年に結成。1人脱退後、のっち(37)が加わり現在の3人に。02年「OMAJINAI★ペロリ」でインディーズデビュー。上京後の05年、「リニアモーターガール」でメジャーデビューし、テクノポップ路線を本格化。木村カエラがラジオで「チョコレイト・ディスコ」を紹介したことがきっかけで認知度が上がり、07年「ポリリズム」が大ブレークした。08年に紅白歌合戦に初出場。10年、女性グループとしてSPEEDに次ぐ2組目の東京ドーム公演を行った。12年にワールドツアー開催。19年には世界最大の音楽フェス「コーチェラ・フェスティバル」に出場した。

【Perfumeと紅白】
 ▼落選 「ポリリズム」のヒットを受け、07年に出場もうわさされたが、落選。空いていた大みそかに急きょ、カウントダウンライブを行い、大盛況を収めた。

 ▼初出場 08年にリベンジの初出場。「ポリリズム」を披露した。当時ライブ限定で、音楽番組では披露されなかった“ポリループ”と呼ばれる間奏のパフォーマンスを披露、話題を呼んだ。

 ▼紅白さん あ~ちゃんは紅白に“さん”付けをするのが昔からの決めごと。「大事なものには“さん”を付ける。“そごうさん”とか」と、祖母の教えであることを明かしている。

 ▼プロジェクションマッピング 13年の紅白では、プロジェクションマッピングを取り込んだ。「Magic of Love」で踊る3人の純白衣装の上にだけ、映像がリアルタイムで投影されるという最先端技術だった。

 ▼ドローン 14年の紅白では、「Cling Cling」のパフォーマンスに合わせ、3人の周囲を9基のドローンが舞う演出を行った。

 ▼リアル?現実? 15年の紅白では、実際の映像とバーチャル映像が交互に入れ替わる近未来パフォーマンスを披露。バーチャル映像は上下反転するなど、仕掛けが気になるテクノロジーだった。

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