【藤あや子 我が道21】結婚記念日は坂本冬美さんの誕生日…「はあ、何で?」とあきれられ

[ 2025年12月22日 07:00 ]

家族同然の坂本冬美さんと韓国旅行
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 デビュー前に秋田から上京した時、都内の猪俣公章先生の知人宅に泊めていただくことが多く、そこで坂本冬美さんを紹介されました。デビュー直後から彼女は多忙だったので、きっと疲れていたのでしょう。あいさつしても硬い表情を崩さず、なんて愛想のない人だろうというのが初対面の印象です。向こうも私を怖そうな人だと思っていたそうです。

 その後、歌番組で伍代夏子さん、冬美さんと共演し、冬美さんのお宅でホームパーティーを開催することになりました。すると、それを機にすっかり意気投合。猪俣先生という共通の師匠のネタもあり、気が付くと、家族同然の付き合いになっていました。2人の間には隠し事も、表も裏も何ひとつありません。ウチの17歳の孫娘まで、すっかり彼女になついています。学校から「ただいま」と冬美さんの家に帰って、ご飯を食べて来たりするほどです。

 冬美さんは、細かな気配りができる、心の優しい女性です。性格は全く違いますが、基本的な価値観がめちゃくちゃ似ているので気が合うのでしょう。お互い、つらい時や大変な時もありましたが、支え合ってきました。ライバル関係だったら、片方が落ちるとラッキーと思うような人ばかりです。でも私たちは、大変だったら助けてあげなきゃいけないと思う、本来あるべき普通の姿で接してきました。だから家族みたいな関係が何十年と続いているのです。まさにミラクルです。

 どちらかにおいしい食べ物の情報が入ると、一緒に食べに行きます。スケジュールが合えば、韓国旅行にも行ったりします。また、私が作った料理を最も食べているのが彼女なので、私の料理の一番弟子でもあります。昨年、私ががんで入院した時も、私の得意料理である、スープのような茶わん蒸しをわざわざ作って病室に届けてくれました。

 8年前、私が24歳年下の男性と再婚することを当時35歳の一人娘に伝えた時、おそらく賛成していなかったようです。娘に言われたのか、冬美さんが会いに来ました。当初は断念するよう説得するつもりだったのでしょう。でも、私が本気だと知ると「うん、気持ち分かる。私はその思いを尊重するよ」と逆に後押ししてくれました。結婚記念日は冬美さんの誕生日と同じ日(3月30日)にしました。大安吉日で日和も良かったし、絶対に忘れないと思ったからです。冬美さんに伝えると「はあ、何で?」とあきれられました。

 余計なお世話でしょうが、元々彼女も結婚願望があったはずです。でも、一人気ままな生活が良くなってしまったのかもしれません。自宅で韓国ドラマを見ていることが好きな人ですから、私がどんどん外に連れ出して、刺激を与えないといけないと思っています。彼女とここまで仲良くなれたのはやっぱり、猪俣先生が結んでくれたご縁なのでしょう。先生が存命でしたら、今頃は3人で仲良く飲んでいたでしょう。

 ◇藤 あや子(ふじ・あやこ)1961年(昭36)5月10日生まれ、秋田県角館町(現・仙北市)出身の64歳。民謡歌手として活動後、87年に村勢真奈美の芸名で「ふたり川」でデビュー。89年、藤あや子に芸名を変え「おんな」で再デビュー。92年「こころ酒」で日本有線大賞を受賞、第43回NHK紅白歌合戦に初出場、21回出場している。新曲「想い出づくり」など「小野彩(このさい)」のペンネームで作詞・作曲も行う。 

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