SUGIZO 坂本龍一さんが愛した音楽から刺激 バンド結成時に「理想」としていた曲も紹介

[ 2025年12月6日 00:05 ]

都内で対談した(左から)SUGIZO、吉村栄一
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 ロックバンド「LUNA SEA」のギタリスト、SUGIZO(56)が4日、都内で音楽講座「坂本龍一氏が愛した音楽をひもとく vol.2」にゲスト出演した。

 坂本さんを長く取材したライターの吉村栄一氏(59)の書籍「坂本龍一のプレイリスト」(イースト・プレス刊)の発売を記念したもの。

 吉村氏との2度目の対談では、坂本さんが影響を受けた「ブラックミュージック」をテーマに、坂本さんが好んで聴いたマイルス・デイヴィスなどの楽曲を流しながらトークを展開した。

 1978年に29歳の若さで亡くなったサクソフォン奏者の阿部薫さんの「Well Tempered Alto Saxophone Suite PT.1」に耳を傾けた場面では、74、75年頃に阿部さんと坂本さんが、東京・初台にあるライブハウスで即興演奏をしていたエピソードを吉村氏が公開。

 阿部さんの独創的な楽曲を耳にしたSUGIZOは「このようなアーティストが存在していたことに驚愕しますし、そこに坂本さんもちゃんといたんですね」と驚いていた。

 坂本さんがブラックミュージックに影響を受けて生まれた楽曲を取り上げるコーナーでは、坂本さんがジャズギタリストの渡辺香津美(72)らと結成した音楽グループ「KYLYN」の「Kylyn」のほか、坂本さんの7枚目のアルバム「ネオ・ジオ」に収めた同名曲を紹介。

 10代後半で「ネオ・ジオ」を聴いたというSUGIZOは「当時、このアルバムのインタビューで、坂本さんが『リスナーを音楽で世界一周させたい』と言っていました。ケチャ(バリ島の民族音楽)や沖縄民謡が入っていて、その言葉の通りですよね。僕はYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)の中では(6枚目のアルバム)『テクノデリック』が好きなんですけど、『ネオ・ジオ』は、それをよりどす黒くした感じ」と持論を展開していた。

 また坂本の自由な表現については「最先端の音楽を知的に解釈し、自分の表現として昇華している。影響受けて良かったなと50代になった今思います」と感謝した。

 さらに同アルバムでアメリカのロック・シンガー、イギー・ポップ(78)がボーカルと務めた「RISKY」について、LUNA SEAの音楽にも大きな影響を与えたことを告白。

 「LUNA SEAを結成した当時、RYUICHIと『この曲格好いいよね』って話していたんです。当時の僕とRYUICHIにとって、理想的な音楽でした」と懐かしんでいた。

 終盤には坂本さんが影響を与え生まれた楽曲としてマイケル・ジャクソンさんがカバーしたYMOの「ビハインド・ザ・マスク」を紹介。
 SUGIZOは「(旅立った)ヒーローたちの音楽が残っていくのは大事なこと。坂本さんがおっしゃるように『人生は短いけれど、芸術は長い』ので」と坂本さんが遺したラテン語の格言を口にし、その偉大さを称えていた。

 対談の最後にSUGIZOは「今残っている音楽は、100年後も残りますし、100年後も残っている音楽は1000年後も残ります」と力を込め、「来年はマイルスと(ジョン)コルトレーンの生誕100年を迎える年。直前の今、ブラックミュージックを坂本龍一さんを中心として紐解けたのは至福の時間でした」とにっこり。

 吉村氏は「来年も続けていきましょう。まだ取り上げていないロックでは、(デビッド)ボウイも取り上げたいですし」と坂本さんと親交があったボウイの名を口にして意欲。

 影響を受けた人物として、坂本さんと共にボウイの名を挙げているSUGIZOは「来年(没後)10年ですよね。また続編でお話ししたいです!」と賛同していた。(西村 綾乃)

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