変わりたいんだ、強くならなきゃ——Palette Parade葵うたが語る“逃げ場のない青春”と歌に救われた現在

[ 2025年12月1日 15:00 ]

【画像・写真2枚目】「可愛いかどうかじゃない、届くかどうか」――Palette Parade・葵うたが歌でつかんだ“等身大のアトリエ”(撮影・白川千尋)
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 7人組アイドルグループ「Palette Parade」(通称・パレパレ)の葵うたが、新曲「atelier」を携えてスポニチ東京本社でソロインタビューに臨んだ。ステージで響く力強い歌声からは想像しがたいが、その背後には、ずっと逃げ場を探し続けていた青春時代があった。(「推し面」取材班)

【葵うた①】「可愛いかどうかじゃない、届くかどうか」

 「幼い頃から可愛くてキラキラした女の子がもともと好きで、AKB48さんやアイドルアニメをよく観ていました」。ただ、その世界に飛び込む未来は想像もしなかった。誘われるまま始めた活動は、当初“本気の夢”とは呼べないものだった。

 学生時代は常に生きづらさを抱えていた。

 「ずっと不登校だったんです。学校に通わないといけない中学生、高校生、大学と、全部数年間学校に行けなくなる時期が絶対にありました」。学校に向かおうとしても足がすくむ。どこにも馴染めない感覚が日常にまとわりついた。

 その時期、どうやって自分と向き合ったのか?そう尋ねると、「当時の記憶はあまり覚えていないんです。本当に嫌な記憶すぎて…。どうやって向き合ってきたんだろう」。それきり口をつぐんだ。歩みを止めなかったのは希望ではなく、生きる義務。そんな感覚だった。

 「死ぬことはできないし、生きるために頑張らなきゃいけない。親に迷惑かけちゃダメ。そんな感じで毎日を過ごしてたんだと思います」

 閉塞した日々の中、ふいにステージという選択肢が現れる。広島で始めたローカルアイドル活動。しかし、活動は趣味の延長にとどまっていた。

 転機は、大阪で観たあるアイドルグループのライブ。「“この人たちみたいになりたい”って初めて思えたんです。切磋琢磨して頑張れるグループで挑戦してみようって」。変わりたいと強く願った瞬間だった。

 流されるように続けていた活動が“自分の選んだ道”へと変わった。上京して、たどり着いたのがパレパレという居場所だった。

 自分のとっておきの“居場所”は、家族と過ごす時間だ。「この間も母が広島から来てくれて。2カ月に1回くらいは、母が来るか、私が帰るかして会うようにしてます」。ご飯を食べ、弟とゲームをし、自然な時間が流れる。特別な会話があるわけではない。「話さなくても、一緒にいるだけで落ち着く」。その光景は、新曲「atelier」が描く自分らしく生きられる空間のようでもある。

 「人生で大切にしている言葉は……まだ出会えてないかもしれないです」

 でも、初めて歌った時に涙があふれた曲はある。「シャイガール」だ。

 「初めて歌った日の映像、YouTubeに残ってるんですけど、落ちサビで号泣してて(笑)。理由は分からないけど、それくらい刺さったんだと思います」

 だからパレパレの歌姫として今日もステージと向き合う。言葉とメロディのあいだで、生き方を少しずつ更新していくために。

 ♪弱いな わかってるよ 負けるな 笑い飛ばせ 変わりたいんだ 強くならなきゃ——

 「シャイガール」は葵の歌い出しから始まる。その一声が、選び直した人生の“最初の一歩”になっている。

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