「可愛いかどうかじゃない、届くかどうか」――Palette Parade・葵うたが歌でつかんだ“等身大のアトリエ”

[ 2025年12月1日 11:00 ]

【画像・写真1枚目】「可愛いかどうかじゃない、届くかどうか」――Palette Parade・葵うたが歌でつかんだ“等身大のアトリエ”(撮影・白川千尋)
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 7人組アイドルグループ「Palette Parade」(通称・パレパレ)の葵うたが、10月28日発売のニューシングル「atelier」のリリースを受けて、スポニチ東京本社でソロインタビューに応じた。見た目や評価に縛られず、歌で人とつながりたいという切実な願い。葛藤の果てにたどり着いた、等身大の想いとは――。(「推し面」取材班)

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 パレパレは、昨年惜しまれつつ解散した「真っ白なキャンバス」との2グループで、「Atelier IBASHO」(アトリエ・イバショ)という一つの形で精力的に活動していた時期がある。

 だからこそ「atelier」はグループにとって特別な響きを持つ。「ファンのみなさんにも、“ここが私たちの居場所だよ”“みんなの居場所だよ”って伝えられるような曲なのかなって思いました」

 「誰かの居場所になる」というグループの核が、そのままタイトルに投影された「atelier」。葵が心に強く残った一節がある。

 ♪どんな見た目も どんな素顔も 誰も気にしない場所で――

 「アイドルって、見た目を求められたり、比べられたりする世界だなって、ずっと思っていて。でも、そんな世界でも“葵うたの歌が好き”って言ってくれる人がたくさんいるんです。だから、“可愛い”“可愛くない”とか、そういうものに縛られずに歌えるこのフレーズが、すごく好きなんです」

 アイドルとしてステージに立つ以上、“可愛いかどうか”という評価軸から完全に逃れることはできない。それでも葵が手放さなかったのはシンプルな願い。歌で誰かに届きたい、だ。必要なのは誰かの心に残ること。それが、自分なりの“アイドル像”だと信じている。だからこそ今日も、その歌声で居場所をつくろうとしている。

 「atelier」では、歌い方の面でも新しい挑戦をした。詞世界から伝わる「孤独」と「解放」を歌の中でどのように切り替えたか尋ねると、「なんて難しい質問を考えてくるんですか!? 難しい〜」と机に突っ伏して笑う一幕も。それでも少し考えて、言葉を探す。

 「1サビの前半を歌わせていただいてるんですけど、歌詞だけ見るとけっこうマイナスな表現なんです。でも、それをネガティブに寄せて歌うんじゃなくて、優しく包み込むように歌おうって意識しました」

 もともと「歌うと、苦しさとか悲しさとか、寂しさが強めに出ちゃうタイプ」だとボイストレーナーから指摘されてきた。だからこそ今作では、あえてその感情を前面に出しすぎず、「温かみ」を大事にしたという。

 「悲しさだけじゃなくて、“ここにいていいんだよ”っていう温度が伝わったらいいなと思って歌っています」

 ライブパフォーマンスでは、振り付けの中にも“居場所”の温度が宿る。「一番のAメロとかBメロで、メンバー同士が“わちゃわちゃ”している振り付けがあって。そこがすごくパレパレっぽくて、私も大好きなところです」。

 振付は、メンバーの夏目志穂や、デビュー当初から同じ振付師がグループを支えてきた。

 「志穂ちゃんもそうですし、先生もずっと同じ方が担当してくださっていて。私たちのことをすごく理解して、“パレパレらしさ”を考えて振りをつけてくださっているのを感じます」

 “可愛い”を守るために自分を削るのではなく、好きな歌を全力で楽しんでいい関係性。その中で、葵は肩の力を抜いて「自分らしく」いられるようになった。

 見た目よりも、心に届く一曲を。誰かの居場所でありながら、自分自身も安心して立てる場所を。「atelier」は、葵うたがそんな願いをそっと乗せた楽曲だ。

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