憧れを喰らい、衝動を血肉に変えた——RAZOR・猟牙 焼けつく喉で嗤う“破滅美”の真髄
Photo By 提供写真
5人組ロックバンド「RAZOR(レザー)」のボーカル・猟牙(りょうが)が、10月にリリースされた新曲『In CREATURE』を携え、全国ツアーの合間にオンライン取材に応じた。画面越しに現れたのは、刹那の輝きに身を焦がしながら、ステージに向かうボーカリストの表情だった。(ヴィジュアル系特集取材班)
「全員化け物だな」――RAZOR・猟牙が見たネット社会と“人間の狂気” 「In CREATURE」に込めた祈り
10月中旬に始まった全国ツアー。千葉・柏、仙台、名古屋と3都市をまたぎ、怒濤の6日間連続ライブを走り抜けた。悲鳴を上げる肉体にムチを振るい、最後のステージを終えた楽屋には、まだ熱気と汗の匂いが残っていた。タオルで顔を拭いながら、猟牙は深く息を吐く。喉は焼けつくように赤く、それでも彼は笑った。まるで、限界の自分さえあざ笑うように。
「忙しいのも、喉がやばいのも、全部楽しんじゃえ」。そう言い聞かせて肩をすくめるその姿に、極限を楽しむ“破滅的な美学”がにじんでいた。
インタビューでその場面を改めて振り返る。「スケジュールはめちゃくちゃハードだったんです。その時、喉とか心配はあったけど、モヤモヤ悩むより“もう、考えずにやろうぜ!”って。あの6日間を乗り越えて、改めて自分に言い聞かせましたね」。
限界を超えてなお笑う。その背中には、少年の頃から抱き続けた“衝動”が息づいている。
音楽との出会いは、幼い日のリビング。テレビに映っていたのは伝説のバンド「BOØWY」。メイクを施した氷室京介の姿に、少年の心は釘づけになった。
「化粧してる男の人って、なんでこんなにかっこいいんだろう」
“男らしさ”でも“女らしさ”でもない、もっと自由で衝動的な美しさ。その憧れがやがて音楽への情熱へと変わっていった。
最初に手にしたのはギターだったが、「弦を張るのがめんどくさくて(笑)」すぐにやめた。唯一飽きずに続けられたのが“声”だった。
「DIR EN GREYの京さんをカラオケで真似したら“うまい”って言われたんです。ほかにも氷室さんやLUNA SEAのRYUICHIさんの歌い方を真似していくうちに、自分の歌い方ができてきた感じですね」
RAZORの楽曲では、歌録りに立ち会うギターの剣(つるぎ)と相談しながら声の表情を作る。「hydeさんっぽく歌ってみて」「京さんみたいに」と言われることも少なくない。
「思いきりモノマネしたら『めっちゃええわ』って(笑)。誰かの真似から始まった声が、いまの自分を作ってるんですよ」
憧れを喰らい、衝動を血肉に変えてきた。それが猟牙の歌声だ。
「今も中学生の頃とマインドは変わってないです。DIR EN GREYを口ずさむ時もつい真似しちゃうし、子どもの頃の“楽しさ”がずっと続いてる感覚ですね」
楽しむ力。それこそがどんな苦境に見舞われようと、何度もステージへと立ち返らせてきた原動力だ。
人気商売だけに商業的に数字が伸びず落ち込んだ時期もあった。でも、離れられなかった。
「バンド以上に面白いものが他にないから」
ライブで声を張り上げる瞬間、全身が燃えるように熱くなる。長髪を振り乱す客席と熱がぶつかり合うあの空間で、猟牙は“生きている”と実感する。
「本当に心の底からテンションが上がるのは、やっぱりライブなんですよね。自分の人生を充実させるためにも、バンドは必要不可欠なんです」
過酷なスケジュールに、焼けつく喉。それでも「楽しい」と言い切る猟牙の芯には、あの日のままの衝動が息づいている。
「とにかく楽しく生きてたい。人生いろいろあるけど、もういいやって思えるくらい、自分が笑っていられるようにしたい。それだけです」
忙しさも、痛みも、限界すらも“楽しむ”。その笑みの奥に、破滅を恐れない“生”の輝きがあった。だからこそ、RAZORという刃のような音は、聴く者の心を鋭く切り裂いていく。
芸能の2025年11月29日のニュース
-
今年で活動休止のPerfumeあ~ちゃん 生放送で号泣 「私たちは一生Perfumeをやっていく」
[ 2025年11月29日 23:19 ] 芸能
-
GACKT 謎のじんましん告白の樽美酒研二に「ボクも経験したことがある」 見舞いの言葉も
[ 2025年11月29日 23:04 ] 芸能
-
中嶋悟氏「運転がうまい」と思うF1ドライバー明かす「大変な場所に来ちゃったなあって」
[ 2025年11月29日 22:55 ] 芸能
-
DAIGO 妻・北川景子主演映画を観賞、「ステキな旦那さま」「夫婦愛」の声、金爆との4Sも
[ 2025年11月29日 22:52 ] 芸能
-
フット後藤、ネットニュースのコメントに“はあ?”と思った瞬間「なんでそんなこと書くん?」
[ 2025年11月29日 22:48 ] 芸能
-
「報道特集」山本恵里伽アナ 世界平和、反戦…「当たり前のことが言いづらい空気が…ショック受けた」
[ 2025年11月29日 22:43 ] 芸能
-
仲里依紗 夫・中尾明慶と運転を交代する際のほほ笑ましいやり取り明かす「帰りは私が運転するんだけど…」
[ 2025年11月29日 22:36 ] 芸能
-
中嶋悟氏 初めてF1マシンに乗った時は「こんな化け物みたいなヤツ、本当に運転するのかなって思った」
[ 2025年11月29日 22:07 ] 芸能
-
黒沢年雄、自身を25年も起用のCMスポンサーに感謝 関西では「僕を知らない人がいないくらい」
[ 2025年11月29日 22:02 ] 芸能
-
中嶋悟氏「親父との約束」で18歳で手に入れた驚きの初愛車 わずか1年で手放した理由も明かす
[ 2025年11月29日 21:55 ] 芸能
-
中嶋悟氏 高校時代からカートで活躍も…運転免許の試験に1回目は「落とされました」と明かす
[ 2025年11月29日 21:53 ] 芸能
-
藤本美貴 大人になって恥ずかしかった失敗談激白「中学校しか出てないから…出会う時がなくて」
[ 2025年11月29日 21:51 ] 芸能
-
「ずっと夏木マリって名前悩んでたのよ!」意外過ぎる芸名の由来告白「何か安っぽいなと」
[ 2025年11月29日 21:49 ] 芸能
-
レッツゴーよしまさが恒例のリサイタル 初の“本人登場”真田ナオキ「来年は紅白出場を決めてここに」
[ 2025年11月29日 21:47 ] 芸能
-
クロちゃん、最愛の父の三回忌を報告「親孝行を全然出来てなかった」も…水ダウのおかげで「楽になった」
[ 2025年11月29日 21:26 ] 芸能
-
夏木マリ 75歳の夫は「私が健康管理してるから生き残っている」 以前は「ミュージシャン飲みって…」
[ 2025年11月29日 21:15 ] 芸能
-
相田翔子 無反応すぎて怒らせた大物アナウンサー「翔子ちゃん…お通夜じゃないんだからって」
[ 2025年11月29日 21:08 ] 芸能
-
中谷美紀 夫・フェヒナー氏の初の和服姿を披露 お茶会で正座にも挑戦「折目正しくお茶を楽しむ姿を」
[ 2025年11月29日 21:06 ] 芸能
-
あ~ちゃん 櫻井翔から結婚祝福され大感激「ブラウン管で、大芸能人におめでとうもらっちゃいました!」
[ 2025年11月29日 21:05 ] 芸能
-
福山雅治 地元・長崎のJ1昇格を祝福「更なる高みへと!」24年にはスタジアムでこけら落とし公演開催
[ 2025年11月29日 21:03 ] 芸能




















